8月30日。東京農工大学農学部環境資源科学科の高田秀重教授を迎えて環境学習会を開催しました。
タイトルは「化学物質による海の汚染~合成洗剤、環境ホルモン、プラスチックと私たちの暮らし~環境に残留する化学物質」。
環境学習会
分解性が良くなったと言って販売されている合成洗剤も多々ありますが、合流式という下水処理システムでは雨が降れば下水処理されずにそのまま河川に流されたり、濃度が下がってもまだ毒性を持つことなど、高田先生の研究などを元に教えていただきました。
環境に長く残留する蛍光増白剤
マイクロプラスチックについても教えていただきました。
マイクロプラスチックとは、細かく砕かれたプラスチック粒子のことで、特に海洋環境において大きな問題になっています。
事前に採取してきていただいた東京お台場の海岸の砂。
よく見ると、プラスチックが浮いているのがわかります。
多くの生き物が、間違えてマイクロプラスチックを食べてしまっていることが分かっています。
マイクロプラスチックの表面についた有害な物質を体内に取り込んでしまう可能性や、プラスチックそのものに有害な物質が添加されていることもあるそうです。
海鳥が誤食してしまうプラスチックの量を人間に置き換えたらこの量
まずは使い捨てのプラスチックを使わないことを心がけ、生協としてもできることを、これから組合員のみなさんと一緒に考えていけたらと思いました。
なお、この日は台風のため欠席された方も多く、参加予定だった方には資料をお送りしました。
来年度以降になってしまいますが、引き続き高田先生のご協力を得ながら合成洗剤やマイクロプラスチックの学習会や企画を開催していきたいと思います。
(担当理事)