あいコープの農産産地でつくる農法研究会、今年のテーマは「土づくり」。
良い土って何だろう?今回は「土の物理性」をテーマに学習しました。
生産者は宮城、天童から18名、あい農委員会ら組合員15名が参加。
まずは、自然の循環システムであるBMW技術の基礎講座。
講師にはBMW技術協会の秋山澄兄氏。
秋山さんによるBMWのお話
続いて、作物が育つ良い土について、ミネラルの専門家、川田肇先生に「土の物理性」を学びます。
続いて川田先生
肥料のバランス(化学性)や、土壌微生物(生物性)に注目してきましたが、今回学ぶ土の物理性とは、
・土の硬さ
・耕しやすさ
・水はけ、水もちの良さ
・重さ
・空気の通りやすさ、など
基本的な点ですが、生産者でもなんとなく感覚はあっても、なかなか注意して考えることがないのが現状。
作物の生育の良し悪しや、病気の発生にもつながる重要な点であることを改めて学びました。
熱心に聞く若手生産者たち
では、今の畑はどうなっているの?
ということで実際に畑に穴を掘ってみることに。
トマトハウスを掘る
ここは大郷みどり会・西塚さんのトマトハウスで、昔は田んぼ。
砂質の土を客土、20年近く堆肥をいれたことで黄土色の客土がこげ茶色の豊かな土になったことがわかります。
土壌断面図
しかし下層では硬くしまった層(硬盤)ができており、トマトの生育に影響がでていることが指摘され今後改良することに。
各生産者が自分の田畑で困っている点を先生に質問し、最後まで活発な意見交換が続きました。
そして翌日は秋保ゆうきの会、天童果実同志会の畑も調査することになりました。
「土の物理性って?土壌学習会 その2」へつづく。
取材日:2016年9月15日
報告:商品部 千葉