活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

6/17 崎山比早子さん講演会

6月17日、崎山比早子先生による『低線量被ばくによる健康被害』と題した講演会が開催されました。定員180の会場は満席で、立ち見が出るほどでした。

崎山比早子さん講演会

先生はまず福島第一原発の現状を説明された後、放射能がDNAに与えるダメージを、とても分かりやすく話されました。誰にでも起きている、細胞の中の遺伝子の日常的な損傷(そして修復する事)と、放射線による損傷(そして間違えた修復や修復不能になる事)の違いは決定的であり、それを混同して説明することが問題のひとつであるという内容でした。

また、チェルノブイリ事故の処理作業員のデータをもとに、放射線被ばくによる影響は癌だけではないというお話もありました。胃腸炎や心筋梗塞など、聞きなれた疾患がいくつも同時に起こり、それは老化さながらであるということでした。

正しく判断するためには、私たち自身が賢くなり、自分で判断できる能力を持つべきだと、そして、原発のない社会を築くのは個人の力であると締めくくられ、90分の講演は終わりました。

その後の質疑応答でも多くの質問が寄せられ、わかりやすく回答いただきました。

データに基づき、放射能の健康への影響をわかりやすく説明くださった崎山先生に、参加者から大きな感謝の拍手が送られ、講演会は大盛況で幕を下ろしたのでした。

(担当理事)