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ネオニコ不使用「葉取らずりんご」に出荷直前のひょう被害


ゆうぶらんど通信

2014年4月よりはじまった「ゆうぶらんど通信」では、あいコープ<新>栽培基準達成に向けた産直産地での農薬削減等の取組みをお伝えします。

ゆうぶらんど通信 vol.4 農法研究会 2014年9月8日発行

>>ネオニコ不使用「葉取らずりんご」に出荷直前のひょう被害<<

雹の被害は園地全体の6割以上

「ありゃ?、こっちの園地はさらにひどい」
雹被害のあった翌日、あいコープの職員も駆けつけて天童果実同志会の園地を巡回しました。
天童を含む村山地方一帯にかけてひょうを降らせた雨雲がかかり、天童果実同志会メンバーの園地にある果実は、もれなく傷がついていました。
暴風と共に、吹き付けたひょうは園地全体の6割以上の果実に傷跡を残しました。
りんごの打撲傷の断面
りんごの打撲傷(果肉左上)の断面

葉や枝、幹にもダメージ

するどい形状のひょうは、私たちが食べる果実はもちろん、葉や枝、幹にもダメージを与えました。
ここから病原菌が侵入し、木を枯らしてしまう恐れがあるため、「特別防除」として殺菌剤の散布を行うことにしました。
1度きりのひょう被害であっても、適切な処置を怠ると、以降の果物生産に影響を与えかねないのです。
傷ついたりんごの葉
傷ついたりんごの葉

桃や洋梨の傷は深刻

天童ではりんごの他にも果物を栽培しています。
ぶどうは、雨よけハウスで栽培されていたため、果実自体に被害はほとんどなく一安心。
一方で、洋梨、桃は一見するとりんごと同程度の被害ですが、日を追うごとにその被害の深刻さが見えてきました。被害を受けた日から一週間後、洋梨の被害果をもって、天童果実同志会の片桐完一さんが相談にやってきました。

「洋梨のほうが果肉の傷みが深いのお」
りんごで出荷を認めた”打撲の傷”が、皮の下5mm程度だったのに対して、洋梨では1cm程度深く果肉が茶色く変色し、組織に空洞が多くなっています。洋梨は追熟を行って果肉が柔らかくなった状態で食べるため、今回受けた傷がどのようになるか、大きな不安が残ります。
洋梨の打撲傷の断面
洋梨の打撲傷の断面

また、表皮を破って切り傷となった玉は、洋梨も桃も、木に成っていたときはほんのわずかな切り傷でも、5日も経つと傷口を中心に腐りはじめてきました。
今年から新しく山形の桃として出荷をする海鉾さん、瀧口さんの桃。
皆さんのところまで、お届けできる状態の玉数が確保できるか、現在も予断を許しません。
桃の傷み
桃の傷み

ネオニコ不使用、葉取らずりんごは、被害状況を判断してお届け

今回のひょう被害で、りんご、桃、洋梨、と大きなダメージ受けた天童の果物。 あいコープでは、軽度の傷玉込みで組合員のみなさんへお届けさせてもらうことにしました。
今年は同志会の秋の果物すべてでネオニコチノイド不使用に挑戦。 葉取らずりんごの面積も拡大し、わたしたち生協の要望に、最大限の努力で応えてくれた成果の賜物が出荷直前で思わぬ被害を受けてしまったのです。
しかし、私たちのために挑戦してくれた果実です。
食べられるならば可能な限り出荷してもらおうと、今回の対応を取ることに致しました。

出荷直前まで産地の状況を判断してお届けさせて頂きますが、ご理解のほどよろしくお願いします。

こちらの →問い合わせ・ご意見フォーム より、産地へ、あいコープへ、みなさんの声をお聞かせください。
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