ゴールデンオレンジ、レモン、梅…と、柑橘・果物の産直産地の1つ、ジョイファーム小田原を訪れました。
前回はブルーベリーやバレンシアオレンジの畑を訪問しました。
(その時の様子「初夏の小田原にいってきました その1」はこちら。)
続いた訪れた畑には、背の高さ位の棚に白い花がたくさんぶらさがっています。
下を向いた白い花、何の花でしょう
答えは「キウイの花」でした!
ちょうど開花期を迎え、生産者は受粉作業に忙しい時期だそう。
キウイの生産者 遠藤さん
今年は味や品質が良くなるといわれる「三つ花(みつばな)※」が多く、みな期待できるといいます。
※軸が三つ又に分かれて花をつけているもの
あらかじめ用意しておく花粉は、各生産者自分で用意するそう。秋が楽しみですね。
キウイの花粉が詰まった葯(やく)
花粉を採るための機械
最後に訪れたのは、梅とすももの園地。
「今年はほんとに異常だよ!」と生産者の鳥居さん。
実成りをみる生産者の鳥居さん
梅を見ると、いつも鈴なりに実る品種に実が少なく、それほどならない品種に平年以上の実がついているそう。
例年なら鈴なりの枝も、木によってぽつりぽつりとしか実がありません。
例年なら鈴なりの枝も。。
木によってぽつりぽつり
これは3月下旬の朝晩の冷え込みが原因で、日中暖かく花開いたものの、夜の低温に遭い実りにつながらなかったと考えています。
「桜はパッと咲いて、パッと散るのがいい」
東京では長く桜が楽しめた今春ですが、花が終わった後の実を待つ果樹にとっては悪影響だったよう。
梅以上に、すももの収穫量が心配だと鳥居さん。
いつもは余分な実を摘む作業に追われるほどなのに、今年はその実を見つける方が大変だといいます。
場所や品種により状況は変わるといいますが、天気に左右される農業の大変さを実感した一日でした。
取材日:2017年5月26日
商品部 千葉