5月12日、13日の2日間に渡り、全国から約400名が札幌に集い、年に一度のシャボン玉フォーラムが開催されました。
「大地が育むいのちと水」~未来をつくるのは私たち~をテーマとし、北海道の恵まれた大地で暮らす私達だからこそ伝えたい、子ども達に残すべき大切なものは何か と、生活クラブ生活協同組合北海道が受け入れ団体となり、せっけん運動ネットワークが主催となるフォーラムです。
5月12日の全大会のスタートは、札幌大学の学生さんによるアイヌの人々から伝承されている「アイヌ古式舞踊」神聖な雰囲気で始まりました。
アイヌ古式舞踊で開会
「イランカラッペ」こんにちは!というアイヌの言葉で挨拶がスタートです。蝦夷地から北海道と命名されて150年。それまであったアイヌ文化では、自然を敬い、川を神聖なものとし、川を汚す事は、洗濯でも許されなかったそうです。
7月のシャボン玉月間に向けて、「せっけんでおうちも暮らしも地球もきれい」のキャッチコピーのもと、沢山の応募の結果、下記ポスターが選出されました。また全国各地で首長メッセージ獲得にも力を入れています。
応募されたポスターから選ばれたもの
また、香害に向けての行政への働きかけ発表や、香害が原因で学校に行きたくても行けない切実な思いが詰まっているポスターに胸を打たれました。
香害問題への取り組み報告
教室に行きたい
基調講演は、北海道大学の小野有五先生の「歩く・むすぶ・教える・演じる・変える・訴える・イマジン」を基本とした森を守る活動と、霧多布湿原ナショナルトラスト理事長三膳時子さんによる水環境・湿原を維持する地域ぐるみの活動をお聞きしました。その後のトークセッションでは、環境を守る活動をする私達にとって沢山のヒントをもらうことができ、活動の意義を再確認出来たフォーラムとなりました。
トークセッション
次回開催のグリーンコープさんへバトンが渡されました。
シャボン玉フォーラム2日目の5月13日は、第5分科会に分かれての開催となりました。
私が参加したフィールドワークの報告します。
札幌からバスで1時間半で古平町へ向かいました。
朝からあいにくの雨模様でしたが、予定通り決行し、森の奥に進みます。
濡れた森が発する潤いたっぷりの癒しの空気。
白樺
海を育む森づくり
生活クラブ北海道は20周年記念事業として、2002年に古平町に植林用の土地を購入して、森を作る取り組みを始め、「海は森がつくる」この土地をフィービラの森と名付けました。
森林インストラクターきのこアドバイザーの中嶋さんによる「共生の森」の2時間の散策はあっという間でした。
注意事項が、熊と足元のぬかるみでしたが、出会ったのは、キツネのフンとカエルやとカタツムリ、カメムシでした。
冬になると1.5メートルの雪が積もります。蝦夷ネズミが1本の木の皮を餌にしている様子が所々見られました。
エゾネズミの仕業
山から下りると東しゃこたん湾があります。東しゃこたん漁協組合の皆さまは、石けんを利用しています。
町ぐるみで、山を守り、海を守り、その中で、生活クラブ生協の活動が活き活きと展開されている場所に立つことが出来ました。
今回は、大変貴重な体験をさせて頂きました。
このような活動から、環境に優しい暮らしが多くの方々に広まることを願います。
(担当理事)