活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

5/9 藤井養蜂場のはちみつのプロに学ぶ!はちみつ&食彩酢活用術

泉B地区では、カンガルー島のはちみつでおなじみの、藤井養蜂場の小笠原さんをお招きして、はちみつや食彩酢の秘密や使い方を教えて頂きました。

藤井養蜂場 小笠原さんのお話


国内で流通するはちみつの93%が外国産で、そのうちの7割が中国産だそうです。一方、国産はちみつの内、蜜の取れる花の開花を追ってはちみつを集める「転地養蜂家」はごくわずか。残りの養蜂家は決まった場所で、開花の時だけはちみつを集める為、結果的に兼業の養蜂家が多いそうです。
「外国産のはちみつは、中に何が入っているか心配、というイメージがあるかもしれません。でも、実は中国産のはちみつの方がのべ5回の品質チェックがある一方、兼業にならざるを得ない国産蜂蜜メーカーは品質を検査する体制を整える事が難しいのが実態なんです」と小笠原さん。
藤井養蜂場は独自の検査室も備え、残留農薬や糖度のチェックなどを行っているそうです。
ただ国産という事で選ぶのではなく、はちみつ生産の実態を知った上で商品を選ぶ知識が必要になることが分かりました。

砂糖とはちみつの違いについてもお話を伺いました。
砂糖(ショ糖)は、果糖とブドウ糖が結合した形になっており、それを分解吸収し、エネルギーとして使うためにビタミンB1やカルシウムを使います。
一方、はちみつは蜂が花の蜜を果糖とブドウ糖に分けて巣の中に貯蔵し濃縮したものなので、砂糖より吸収がよく、直ぐにエネルギーとして使われる特徴があります。
はちみつがだんだん塊とさらさらした部分に分離するのは、ブドウ糖の結晶と果糖に分かれてくるからだそうです。

色々な種類のはちみつを試食させていただきました。
花の種類で味も様々。中にはパクチーのはちみつも!

色々な種類のはちみつ
色々な種類のはちみつ

はちみつや食彩酢を使ったレシピも実演しながら教えて頂きました。

梅はちみつは、ジュースはうすめて飲んだり、牛乳と混ぜても美味!
残った梅も甘いカリカリ梅として楽しめます。

梅はちみつ
梅はちみつ

パンにつけて美味しい、生キャラメルやチョコペースト、ごまペースト、きなこペースト
パンにつけて美味しいいろんなペースト

次は焼き鳥に挑戦。
鶏もも肉をぶつ切りにして、ひたひたになる量の食彩酢を入れて火にかける。
しっかり水気が飛んで焼き目がつくまで炒めると、食菜酢だけで焼き鳥の出来上がり!

食菜酢だけで焼き鳥
食菜酢だけで焼き鳥

魚の煮物も、醤油1:はちみつ1:酒2の黄金のタレで簡単おいしく作れます。

魚の煮物
魚の煮物

新玉ねぎとトマトのスライスに食彩酢をかけるだけでマリネの出来上がり。

マリネ
マリネ

その他キャラメルナッツや簡単ピクルスなど、おうちですぐにまねできる&したくなるレシピが満載でした。

小笠原さんは「欧米でははちみつは浸透していますが、日本では欧米の1/3程度しか使われていません。はちみつには抗菌作用があり、腐らないのも特徴。夏場のお弁当のおかず作りにも重宝します。もっと知って、多くの方に使ってほしい」とお話されていました。

美味しい試食と楽しいお話で、はちみつとぐっと仲良くなったように感じる時間でした。
お越しいただいた皆様、どうもありがとうございました。

(担当理事)