活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

6/1 「バケツ稲選手権」スタート!

はさま自然村の生産者との産地交流として「自宅で稲を育てよう!バケツ稲選手権」がスタートしました!

私たちがいつも食べているお米。収穫を迎えるまでには様々なドラマがあります。
そこでご家庭でバケツ稲を育てることで、お米の一生を間近で観察しながら生産者から米作りを学ぶ取組みを始めます。

今年度エントリーいただいたのは6家族。
全国でも有数の米どころである登米市から「はさま自然村」の生産者が先生となって、参加者の米作り体験をサポートしてくれます。

今回のバケツ稲選手権では、苗からの栽培。
バケツに土と肥料を入れ、水を入れ撹拌し、トロトロとした田んぼの土を作ります。

バケツに土を入れて水とかき混ぜます
バケツの中に田んぼの土を作る
泥んこ遊びが得意な子供達が大活躍でした!

準備ができたらいよいよ「田植え」。
15Lのバケツに1株3本ずつ、3箇所に植えました。
苗はつや姫、肥料は「有機肥料」または「有機化成肥料」のいずれかでの栽培です。
肥料の違いで生長に差が出るのか、比べる予定です。

稲を植えたら小さな田んぼのできあがり
稲を植えたら小さな田んぼのできあがり

「はさま自然村」からこの日来てくれた生産者阿部さんは、苗をつくる準備についても教えてくれました。

先生として来て下さった生産者の阿部さん
先生として来て下さった生産者の阿部さん

苗を作るために蒔くタネは、米に殻を被った「種もみ」で保管していたものを使います。
「種もみ」は、丈夫に育ちたくさん米がとれるよう、健康で良いものを使う必要があります。

いい種籾の選び方を教えてもらう
いい種籾の選び方を教えてもらう

見た目で痩せていたり、色が黒かったりするものは不良な「種もみ」、これを選別するために「塩水選(えんすいせん)」という作業を行いました。
生卵が浮くくらいの濃度の塩水に「種もみ」を入れます。
良い「種もみ」は沈み、中身の充実していない「種もみ」は浮いてきます。こうして良い「種もみ」選別を行います。

沈んだものがいい種籾。子どもたちも真剣に選別中!
沈んだものがいい種籾。子どもたちも真剣に選別中

選別に合格した種もみを今度は消毒しました。
一般的な栽培は薬を使って消毒することもありますが、薬を使わずお湯で消毒する「温湯(おんとう)消毒」を行いました。
60度のお湯に10分浸し、終わったらすぐに冷たい水で冷まします。
湯温が高くても「種もみ」が煮えてしまうし、長く浸し過ぎても水分を含みすぎダメになります。温度と時間をみんなでしっかり見守りました。
こうすることで「ばか苗病」や「ごま葉枯れ病」といった病気の発生を抑えることができるそうです。

消毒した種もみは特別に準備した苗床にまき、苗になるまで育てることにしました。
「種もみ」の選別や消毒のお話や体験は初めて知ることも多く、大人も子どもも真剣に聞いていました。

苗床を準備して
苗床を準備

種もみを苗床にまきます
種もみを苗床にまく

小さい子も手伝ってもらいながらまきました
小さい子も手伝ってもらいながらまきました

秋の収穫祭では各自のバケツ稲の育ち具合を、みんなで確認します。立派な稲を育てられた方には賞品が用意されます。
田植えから収穫までの半年間、バケツに植えた苗が元気に育つよう気を抜かずに頑張ります!

あいコープみやぎ日の出町センターでも今回のバケツ稲を栽培します。
初めての取り組みなので、運営する私達もこれから楽しみです。

(担当理事)