活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

11/2 DVD『香害110番』鑑賞とあいあいファームわ・は・わ田尻見学会

石巻地区企画として念願の「わ・は・わ田尻」でのDVD鑑賞会を開催しました♪晴れて穏やかな絶好の遠足日和となったこの日、遠くは女川から1時間半もかけて参加してくれたご家族もいて、大人7名、子供7名の合計14名での学習&交流会となりました。

まずは『社会福祉法人みんなの輪』の設立母体があいコープみやぎであること、わ・は・わ田尻の『今福ルーム』について、名前の由来などを説明してからDVD上映を始めました。…が!用意したパソコンではDVD再生できないことがわかり、どうしようかと一瞬悩んで「そうだ!ゲーム機があると言ってませんでした!?」「あ!あります!!」かくしてあいコープみやぎ初!であろうゲーム機によるDVD再生の学習会(笑)となりました。

DVD「香害110番」鑑賞中


最近では「香害」という言葉を耳にすることが多くなりましたが、化学物質過敏症の方が実際に日常生活の中で、何が原因でどういう症状で苦しんでいるのか話している映像と専門家の説明にもうなずきながら「確かに周りの香りが強くて不快な時もある」「そんなに大変なことになるんだね」と、香害について理解を深めていました。

香害についての質疑応答も終え、次はわ・は・わ田尻の管理者である大内芳裕さんにバトンタッチ!「わ・は・わ田尻」がどんな施設なのか、障害のある利用者さんたちとどのように関わって牧場管理の仕事をしているのか等、お話していただきました。「実際に見ながらのほうがわかると思います」と、座学は早々に切り上げ、生き物たちに興味津々なお年頃のお子さんたちと牧場へ移動しました。

牛舎のほうまで降りると、ハロウィンの仮装をした「ホールクロップ」を発見!子供も大人も「カボチャだ!イイね!」と笑い、その中身は「刈った草を包んで、牛にとっていい菌を増やした栄養豊富なエサ」と教えてもらいました。

ホールクロップがカボチャに仮装


牛舎を出ると、外の柵付近にたたずむ牛さんと間近で対面!おとなしくて触っても嫌がらず、のびのびとした環境と、普段からの人との信頼関係がこの穏やかな表情をもたらすのだろうなと感じました。あちらからもじーっと見られて、どっちが観察されているのかわからないような状況(笑)

人間観察中の牛たち(笑)


次は豚舎へ向かい、まだ幼さの残る小さめの豚さんと出荷間際の大きく育った豚さんを見せてもらったのですが、思ったほど臭わない清潔な豚舎を自由に走り回っていました。あまり動かさず、管理するほうの都合で育てられる一般的な密飼いと違い、のびのび動けるようにしつつも寒さや環境に気を遣って、ここにいる間は幸せに…と手間隙かけて育てているそうです。「豚たちにも個性や社会がありましてね」と大内さん。毎日お世話している人ならではの言葉ですね。普段はなかなかお目にかかれない豚さんを目の前にして、自分達が食べているお肉はこうして愛情こめて育てられた豚だったんだなーと、しみじみ。無駄なく感謝していただきたいと改めて思いました。

豚さん近っっ!人懐こい豚さんたち
人懐こい豚さんたち

堆肥をつくっているハウスや、これから子豚を迎える準備ができた豚舎、餌置き場やBMプラントなど余すことなく見せてくださり、以前と改善した点、様々な工夫をしていることなど、わかりやすく説明してくれました。堆肥も触らせてもらって「温かい!」。実体験を伴った学びは、お子さんにも何かを強く残してくれたのではないでしょうか。

「あったかい!」堆肥が発する熱で堆肥場ハウスの中はポカポカです
堆肥が発する熱で堆肥場ハウスの中はポカポカ

ひと通りの見学後は今福ルームへ戻り、お弁当タイム♪広い芝生を目の前にしたウッドデッキも好評で、お外でお弁当を食べる方も。大内さんもお弁当を一緒に広げ、質問や情報交換もできました。
木の香りただよう素敵な今福ルームにはこれからもたくさんの組合員さんに足を運んでいただき、広々とした田尻の自然の中、わ・は・わ田尻の皆さんと、豚さん牛さんたちと、楽しく温かな交流が生まれる場所であって欲しいと思いました。

大内さんはじめ、わ・は・わ田尻の職員の皆さん、ちゃんと近くまで来て姿を見せてくれたオール女子の牛さんたち、知らない人がいっぱい来て、ちょいとストレス与えちゃったかもしれない豚さんたち、お邪魔させていただきありがとうございました。また伺いたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いしまーす!

(担当理事)