活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

7/10【七郷トライ田んぼ 生き物調べ】

ずっと雨予報がでていたこの日、私たちが活動する時間は一滴の雨も降らず…なんと有難いことでしょう!
午前10時、登録5家族17名の皆さん、スタッフ誰もが心待ちにしていた【生き物調べ】がスタートしました。

雑草の説明をする”むかっち博士”

生き物調べの先生は、初年度からトライ田んぼの生き物調査をして下さっている、“むかっち博士”こと向井康夫さんです。

観察しやすいようにバケツの水をきれいにしています

生き物調べの前に、まずは雑草の観察です。
除草剤を一切使わない田んぼということで様々な種類の雑草が生えています。
こなぎ、いぼくさ、くさねむ、せり、ちょうじたで・・・お米に混じってクレームの原因になるものもあるとかで、むかっち博士がひとつひとつ、教えてくれました。

その後は、1人1本ずつ目の細かい網とバケツを持って生き物を採取しました。
田んぼの表面を網でそーっと撫でるようにすくってみると色々な生き物が入っています。
ざりがに、どじょう、げんごろう、あめんぼなど目に見える生き物もたくさん!

採取のあとは、観察時間のスタートです。
白くて大きなバットにバケツの水ごと生き物を移したら、博士が用意してくれた製氷皿に生き物を種類ごとに分類してゆきます。

生き物を分類中
生き物を分類中
スプーンを使ったり、小さな小さな生き物はスポイトで吸ったり。
肉食で獰猛な生き物が共食いを始める光景もあり、田んぼの中で繰り広げられる生き物の世界を目の当たりにしました。

オリジナル顕微鏡で観察中
オリジナル顕微鏡で観察中
分類の後は、むかっち博士手作りのオリジナル顕微鏡にて観察。
肉眼でつるんとして見える生き物も、顕微鏡を使うと殻が付いているように見えたり、細かい脚がついていたりと、本当に興味深いものでした。

“がむし”と”げんごろう”の違いがわかるパラパラ紙芝居
がむしとげんごろうの違いがわかるパラパラ紙芝居
姿かたちがそっくりな“げんごろう”と“がむし”。
先生オリジナルのパラパラ紙芝居でそれぞれの泳ぎ方を説明してくれて、
『じたばた泳ぐのはがむし、すいすいはゲンゴロウ』など子供も大人もわかりやすい説明に『へぇ~』の連続でした。

2時間の活動はあっという間に終わり、最後は子供たちが観察した生き物についてまとめて、1枚のボードに貼って振り返りをしました。

虫の特徴を答えていくと、虫の名前が分かる図鑑を使いながら観察記録を付けています
虫の特徴を答えていくと虫の名前が分かる図鑑を使いながら観察記録を付けています
姿かたちがそっくりな“げんごろう”と“がむし”。
田んぼの中には、肉眼で見えるだけではない色々な生き物が住んでいて、生態系を保っている事がわかりました。
下は1歳から上は中学生のお子さんまで、どの子も興味を示して夢中になったこの時間。一口に体験と言えますが、実際に体験することがこの子たちの経験になり、農薬を使わない米作り、日本の田畑を守っていくという気持ちの片りんとなるに違いない!そうあってほしいと願った一日でした。

“今日のまとめ”を持って、トライ田んぼのまえでハイチーズ!
今日のまとめを持って、トライ田んぼのまえでハイチーズ!
次の活動は10月の稲刈りになります。
これから稲はぶんけつが進み、花が咲き、実をつけていく過程を登録者の皆さんで共有しながら秋の収穫を迎えられるよう祈ります。

当日朝早くからご準備いただいたむかっち博士、このような体験ができる圃場を提供してくださる産地の細谷代表と阿部さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

(担当理事)