秋保ゆうきの会 渡辺 重貴さん
Pick Up 注目商品
地域風土で育まれる雪下人参
2025年2月1回

秋に収穫期を迎えた人参を畑で越冬させると、雪の下で寒さに耐え、甘味と香りをたっぷりと蓄えます。
雪深い地域でしかつくることができない、自然の恵みをお楽しみ下さい。
雪下の収穫は大変な重労働
宮城県西部で無農薬の野菜を栽培する秋保ゆうきの会。
積雪量がよほど多い地域ではないもののスコップで雪をすくい上げ、手で土を掘り起こしながらの収穫、雪上をソリで運び出す作業は相当な重労働。
それでも、このおいしさを味わってほしい、という思いから毎年作り続けています。極寒の中厳しい環境で⽣き抜くため、雪下で熟成した人参は秋とは違った味わいへと変化。
雪の適度な湿度によって瑞々しさが増し、甘みや旨みが濃くなります。
タネが紡ぐ、生産者の想い
生産者の渡辺重貴さんは、組合員や小学校との交流を通じて「タネについて考える」活動を行っています。
春にまいた作物を秋に収穫・選種し、翌年にまいてと、地道な作業の繰り返しですが、タネが食べ物の根幹であることを学び伝える取り組みを大切にしています。
流通しているタネのほとんどは海外産。もし、輸入がストップしたら作物をつくることができません。
地域でタネを自らつなぐことを、食べる人と共に考え、行動することで持続可能な農業の在り方を発信し続けています。

種とりプロジェクトの様子


秋保の雪下人参(土付・農薬不使用)