水俣から届く「きばるの甘夏」でつくるマーマレードは、あいコープの前身、仙台共同購入会設立の当時から40年以上根付く、季節の手仕事。
生産者と組合員の心と心で繋がり育んできた産直の歴史を、利用を通じて繋いでいきましょう。
水俣から届く「きばるの甘夏」でつくるマーマレードは、あいコープの前身、仙台共同購入会設立の当時から40年以上根付く、季節の手仕事。
生産者と組合員の心と心で繋がり育んできた産直の歴史を、利用を通じて繋いでいきましょう。
1970年代、四大公害病として知られる「水俣病」によって漁業を追われた人々が、新たな生業として始めたのが甘夏栽培でした。
栽培当初は農薬を多用し見た目がきれいな甘夏を栽培していましたが「有毒な化学物質が原因で水俣病に苦しんでいる自分たちが、農薬散布でさらに体調を崩し、化学肥料で環境を汚していいものか。」と生産者自ら声をあげて、農薬や化学肥料に頼らない栽培に転換。
「被害者にも加害者にもならない」ために暮らしを見直し、行動する。石けん運動から始まったあいコープ(※)の組合員と、水俣の生産者、互いの考えが共感しあって、甘夏の共同購入が始まりました。
生産者の杉本エリ子さん(左)、佐藤春男さん(中央)、森典子さん(右)
※1977年、石けんの利用を進めていたお母さんたちと、安全な食べ物を求め、新しい消費者の運動を目指していた若者たちが出会い、仙台協同購入会を設立。
甘夏の共同購入を通じて水俣に想いを馳せる組合員の存在は、生産者の生活の励みになり、今も国や病と戦う水俣病患者の支えとなってきました。
あいコープの産直品は、安全・安心だけでなく、自分たちがどんなものを食べたいか、作り手がどんな想いで作っているか、声を届け合い、直接繋がることを大切にしています。
年に一度甘夏を届けることで、生協の原点にふれるきっかけとなる。水俣の生産者に想いを寄せる組合員の輪を、これからも広げていきます。
材料(作りやすい分量)
甘夏…3個
砂糖…450~500g
作り方
1.甘夏を洗い、外皮をむき、袋から果肉(種はついたまま)を取り出す。皮を細切りにし、軽く押し洗いしながら3~4回程水洗いする。
2.鍋に果肉(果汁、種も含め)、水気を切った皮、砂糖を入れ、中火で煮詰めていく。鍋底をなぞり一瞬鍋底が見えるくらいとろみがついたら完成。
※種に含まれるペクチンがマーマレードの粘度を生むため、一緒に煮詰めるのがポイント。種を分ける場合は茶袋などに入れて一緒に煮詰めて。
きばるのトライ・甘夏3個
箱・きばるのトライ・甘夏10kg