Pick Up 注目商品

今こそ考えたい米の価値~新米宮城のトライ・ひとめぼれ~
2025年10月2回

今こそ考えたい米の価値~新米宮城のトライ・ひとめぼれ~

今年も、産直産地では新米の収獲が始まりました。

昨年、2024年の「令和の米騒動」では店頭から私たちの主食である「米」がなくなりました。

食卓の当たり前が急変したことで広がった不安と混乱。

改めて「食糧」の大切さを実感する出来事となりました。

市場と産直米、その裏側で。

作秋、産直米と市場価格が逆転する中でも、生産者は組合員のためにと今まで以上に産直米を出荷してくれました。
これは、これまでの登録米を通じた産直運動に対する生産者からの恩返しでもありました。

しかし、新米の刈り取りが進み、徐々に落ち着きを取り戻すだろうという私たちの期待とはうらはらに、その後も米不足は解消されることはなく、米価は高騰し続けました。

あいコープでも予想以上に産直米の利用が伸び、今年2月にはまんま通信に掲載できる産直米がなくなる事態となりました。

それでも「組合員があいコープで米を購入できなくなることは避けたい」との思いから全国の産直産地やつながりのある生産者へ声をかけ、なんとか代替の原料米を手配しましたが、十分な量を確保することはできませんでした。

また、一部の登録米が不足し、「産直米を届ける」という約束を果たせず、組合員の皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。

持続可能な価格をともに。

これまで産直産地とは、持続可能な米生産を実現するために「市場原理に左右されない産直米」を目指してきました。

市況が安い時も、生産者が生産を持続できる価格、そして組合員が日々の食卓で安心して食べられる価格を維持してきました。

しかし、今年の異常ともいえる市場価格の高騰を前に、産直米の価値が揺らごうとしています。

この間、産直米の生産者と「再生産できる持続可能な価格」について、何度も協議を重ねましたが、いまだ明確な答えには至りません。

れから先の「持続可能な価格」とはなんなのかを改めて組合員とともに考える必要があります。

私たちが産直米を安心して食べ続けるために、生き物があふれる自然豊かな田んぼを守るために、今一度、食卓の真ん中にある米の価値を、共に考えていきましょう。

新米宮城のトライ・ひとめぼれ

新米宮城のトライ・ひとめぼれ