1974年、故郷の未来を案じた若者たちによる伊予柑の有機栽培をきっかけに生まれた無茶々園。
山と海が隣り合い、農業と漁業が共存するからこそ、地域一体となった取り組みが欠かせません。
柑橘を中心とした環境保全型農業に、地元の漁業者と連携した海産物の販売や海の環境づくりなど、持続可能な生産と地域の人々の暮らしを守る取り組みを続けています。
無茶々園(愛媛県)
無茶々園のある愛媛県西予市明浜町は宇和海に面し、小さな入り江が連なるリアス式海岸。
斜面を開墾して築いた段々畑の先に漁場が広がっています。
現状と向き合いながらも
「近年は気候変動が著しく、農薬を減らした栽培は容易ではありません。
けれど、先代から受け継いできた“持続可能な農業”を守ることが、大切だと思っています」と柑橘生産者の宇都宮司さん。
無茶々園・生産者の宇都宮司さん
また、段々畑のふもと、明浜の海でしらす漁を営む祇園丸の佐藤哲三郎さんは「海の状況も大きく変わってきています。
だからこそ無駄のない加工と資源保護が不可欠です。
人も海も守るため、加工品開発で雇用を守り、海藻の苗を植えて豊かな藻場の再生にも力を入れたい」と語ります。
無茶々園・祇園丸の佐藤哲三郎さん(右)と佐藤吉彦さん(左)
山も海も年々厳しさを増す環境の変化に直面しながらも「山海一体」の精神を胸に、持続可能な商品づくりを実践しています。
声をかけあえる関係を育む
無茶々園では、生産者と生活者である組合員は対等であることを大切にしています。
単なる商品を売り買いする関係ではなく、お互いに話し合い理解を深め、信頼関係を育んでいく。生産者は計画的な生産を行い、組合員は責任をもって食べきる。
生産や流通の環境が大きく変化する中で、これまでの「当たり前」を維持していくことが難しくなってきている今だからこそ、一つひとつの生産現場の課題に向き合い、私たちも産地を思い、利用することで「共同体」の一員になる。
10年、20年先の風景と地域の暮らしを守るため、互いに声をかけあえる「産直」をこれからも続けていきましょう。
無茶々園のポンカン700g
無茶々園のちりめんじゃこ(小)