生産から加工まで、一貫した食肉流通を通して「持続可能な地域づくり」を目指してきたあいコープミートセンター。
設立からこれまでの歩みと、「産直肉を選び、食べる価値」を組合員の皆さんにお届けします。
生産から加工まで、一貫した食肉流通を通して「持続可能な地域づくり」を目指してきたあいコープミートセンター。
設立からこれまでの歩みと、「産直肉を選び、食べる価値」を組合員の皆さんにお届けします。
今から5年前、当時産直肉を加工していた業者への委託製造が継続できなくなり、自前の食肉加工場を持つことの是非を問う議論が理事会で始まりました。
多額の費用をかけて建設するリスクから反対する声もありました。
協議を重ねた結果「産直肉を絶やしたくない」という想いが勝り、建設に踏み切りました。
組合員の願いを叶えるため、当時の専務・常務をはじめとした職員もそれはそれは奔走し、夢の工場が完成。
今ではミートセンターの産直肉は組合員の支持を得て、近頃は「お肉がおいしいと勧められて、あいコープに加入した」という方にも度々出会います。
あいコープミートセンターにて、スライサー作業を行うみんなの輪の利用者さん
ミートセンターを設立したことで、循環型の農業や社会福祉法人みんなの輪との協業(障がいを持った利用者の雇用)といった、一見お肉とは関係のない価値も生んでいます。
組合員が求める産直肉(食)を介して、持続可能な農業(環境)や福祉(人)が繋がる、まさにあいコープの理念を具現化し、生協として忘れてはならない「共生」を体現したひとつのモデルになっています。
あいコープの産直豚を育てる配合飼料の原料となる子実トウモロコシは、涌谷町や名取市など宮城県を中心とした東北産に加え、産直産地の飼料米など地元のものばかり。
できるだけ地域でまかなえる食糧生産を実現し、消費するこの取り組みは「持続可能な農業と畜産は、求める人が力を合わせればできる」という社会へのメッセージにもなっていると思います。
子実トウモロコシ生産者の渡部正敏さん(宮城県涌谷町)
また、みんなの輪の利用者さんのお仕事の種類が増え、挑戦したいという気持ちを持って携わってくれていることは、あいコープの喜びでもあります。
お仕事があるということは、そこで暮らせるということ。産直豚を育てるあいあいファームや加工を担うミートセンター、環境は違いますが、生き生きと働ける選択肢は多い方がいいと感じています。
子実トウモロコシを配合した飼料を給餌するみんなの輪の利用者さん
昨年10月から、宮城県大郷町の学校給食に「あいコープの豚肉」の提供を始めることができました。
あいコープの(みんなの輪の)産直豚肉がストーリーを持つ食べ物として、子どもたちの食への興味や関心を育てる「給食という授業の教科書」になれたことを誇らしく思っています。
資材やエネルギーが高騰する中でも、あいコープは草創期から変わらぬ想いを繋いでいくため様々な挑戦を続けています。
産直肉事業はそのひとつ。これは当たり前にあるものではなく、みんなで創り繋いでいくものです。
関心が薄れたら内容が変わってしまったり、ともすれば無くなってしまったりする可能性のあるものを、私たち組合員が利用の輪で守っていく。
どういう背景があって、なぜおいしいのか、なぜ大切なのかを日々考えながら、しかし時にはそんなことがどうでもよくなるくらい「おいしい」に尽きる産直肉を、多くの組合員で利用し次世代に繋いでいきましょう。
生活協同組合 あいコープみやぎ理事長 鈴木真奈美
産直豚食べ比べ4点セット