田畑の作業が一段落する6月、宮城県内の生産者同士で産地視察を行いました。七郷、大郷、迫、秋保の4産地へ、2日間かけ生産者・生協延べ37名が参加。各産地農薬削減に向けた栽培実験を行っており、進捗状況を見ることも目的です。
初日は、大郷みどり会からスタート。
畑では農薬不使用のネギ栽培に取り組んでいます。
ねぎ畑
一般には、畑に溝を掘って苗を植え、生長とともに土寄せして白い部分の長いネギを育てます。
ここで大変なのは除草。ネギと一緒に雑草が育ち、機械や手取りでの除草が続きます。
今回の実験では、高畝にマルチをはり、深かめに穴をあけ苗を植えます。
マルチに穴を開ける作業
こうすると、土寄せ不要、マルチで雑草も生えにくく、手間が省けます。
品質、収量ともに良い結果が得られるよう管理していきます。
水田では、除草剤に頼らない雑草管理に取組みます。
3年目の取組みですが、過去2年は雑草に負け減収となってしまいました。
大郷の実験田。除草機による除草後。
チェーン除草機
除草機を使った物理的な除草ですが、
・イネまで除去されないようしっかり根を張る健康な苗作り
・田植え前代掻きで、ある程度雑草を発生、除去
など、管理方法、実施時期を見極めて雑草管理を実施します。
場所を迫ナチュラルファームに移動、菅原達徳さんの実験田に来ました。
こちらも除草剤に頼らない雑草管理が課題。
達徳さんの実験田。除草の前後。
しぶとい雑草相手に、草刈機で対抗します(専用刃を装着)。
■【動画】除草の実演中の達徳さん
時間と体力がかかりますが、株間の雑草もきれいに除去します。
この日は組合員も一緒に田畑を見学。
広い面積の田畑にはびこる雑草と戦う苦労を共有しました。
(その2へ続く)
商品部 千葉
取材日:2016年6月16日