放射能自主測定活動


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 このページでは、あいコープみやぎの放射能測定体制の一部である「一次モニタリング」について解説しています。 体制の全体については、よくある質問Q&Aをご覧ください。


■一次モニタリングの様子

 食品を「緊急時における食品の放射線マニュアル」にそって調整し、測定します。具体的には次の手順で行なっています。

1.対象の可食部から、偏りのないように選び、細かくする。
・土や泥は軽く洗い流す。(土が混入すると正確な検査ができないため。)
・「へた」など、可食部以外は取り除く。
・偏りがないように、検査する部分を選ぶ。(例:大根の写真)
○食材ごとの処理例
・キャベツ…外側の葉を2枚ほど取り除き、1玉を1/4にし、芯を除いた後、みじん切り。
・ゆきな…根元付近の泥を軽く洗い流し、水気をよく拭取ったあと、根元は切り落とし、みじん切り。
大根も偏りがないように3か所から

2.指定の測定容器(20ml)に、できるだけ密に充填する。
・さらに偏りをなくすため、細かくした状態でひとまとめにして、4等分し、対角上のかたまりからすくって詰める。(下図参照。)
・サンプル食品同士の混入(コンタミネーション)が起きないように、詰めるときに使用する「さじ」と「棒」にはアルミ箔をまき、その度ごとに交換する。
・測定機器の汚染防止に、サンプルを詰める間は測定容器にラップを巻いて作業する。
4等分し、対角上のかたまりからすくって詰める作業中はラップを使い、サンプル同士の混入(コンタミネーション)を防ぎます
ジャムの瓶と比べると、容器の小ささが分かります細かくしてから容器にぎゅうぎゅうに詰め込む

3.質量を量る。
 サンプルを詰めた状態で質量を量り、あらかじめ測定しておいた空の測定容器の重さを差引いて、充填したサンプルの質量を記録する。
 サンプル量が20g程度あれば測定精度が保たれる。比重が軽いもの(例:茶葉・乾物・せんべい・粉末状の調味料)は測定精度に影響し、結果の誤差が大きくなる場合がある。

4.測定する。
 測定容器に詰めたサンプルを東北大学大学院環境科学研究科の3インチウェル型NaI検出器のマルチガンマカウンター(PerkinElmer社製 2480 WIZARD2)で測定。(測定下限:セシウム合計25Bq/kg)
PerkinElmer社製 2480 WIZARD2容器セット
 容器が一つずつ測定部(鉛の小部屋)に入っていき、測定が終わると測定済みの容器が出てきて、その後、次の容器が入っていきます。 このように、1検体ずつ測定されていきます。また、測定部に検体をセットする作業が自動化されているため、手間が省けます。


■測定機器の検証作業をおこないました

 2012年8月、一次モニタリング測定機器の検証作業をおこない、問題なく測定できていることが分かりました。 詳細は→ニュース2012.9.5【放射能測定機器の検証を行いました】




ご意見・ご質問のある方は、 放射能自主測定 よくある質問Q&Aを参考にしてください。
解決しない場合は、問い合わせフォームより、お問い合わせください。
 (組合員以外の方は、組合員番号に"11111119"と入力してください。)

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