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あいコープみやぎの放射能自主測定に関して、よくある質問とその回答をQ&A形式にまとめました。
ぜひ、参考にしてください。
随時、最新の情報に更新します。
(更新:2016.10.26 2016年10月からの検査体制について追記しました。)
ここでは主に、あいコープみやぎの「放射能自主測定体制」について、とりあげています。
(「放射能」や「健康への影響」に関しては、研究機関など専門組織の資料を参考にしてください。)

2016年10月から、検査体制はどう変わったの?
あいコープみやぎは2011年から放射能自主測定を開始し、
『まずNaIシンチレーション測定器(東北大学の協力)による一次モニタリング(全品スクリーニング検査)を行ない、
汚染の疑いがある品目が見つかったらゲルマニウム半導体(Ge)測定器による二次モニタリング(精密検査)を行なう』
という体制で、5年間で1万件を超える検査を行なってきました。
この5年間に蓄積した1万件を超える検査データから、セシウム検出の可能性があるいくつかの品目を特定することが出来るようになりました。
一方、その他の多くの品目からはセシウムは検出されないということもわかってきました。
そこで2016年10月からは、Ge測定器による精密検査に、より重点を置いた検査を実施しています。
具体的には、過去5年間の検査で検出事例があった品目および自主基準が10Bq/kg以下の品目(=食生活での摂取量が多い品目)等を対象とし、
これまで年間約130件であったGe測定器検査を年間280〜300件に増やしています。
一方、NaIシンチレーション測定器による検査は、新規取扱商品などを対象とすることとします。
これにより、より検出可能性の高い品目およびより健康への影響の大きい品目に集中して精密検査する体制とし、組合員の安全安心をさらに確実なものとします。
<精密検査を重点的に行う品目>
牛乳・乳製品、豆腐・納豆・醤油・味噌など大豆製品、米、お茶・ジュースなど飲料、 静岡以東の柑橘類、レンコン、栗、根わさび、干し芋、原木椎茸など茸類、三陸産の魚介類 など
■図解:2016年10月から、何がどう変わったのか?
↓クリックすると別画面で拡大画像が開きます。
■図解:あいコープみやぎ放射能自主測定活動
↓クリックすると別画面でPDFが開きます。
2016年9月までは、どんな検査体制だった?
※ここに記載されているのは、2016年9月までの検査体制です。2011年から5年間続いたこの体制での検査を踏まえ、2016年10月以降はより検出可能性の高い品目およびより健康への影響の大きい品目に集中して精密検査する、新しい検査体制となっています。
あいコープみやぎでは「汚染を留意すべき取扱品目」は、ほぼカバーして検査しています。
取扱商品を1〜3のいずれかで測定をおこない、結果を公開します。
1.東北大学の協力による測定(一次モニタリング)
[測定方法]
・東北大学大学院環境科学研究科の協力のもと、
3インチウェル型NaI検出器のマルチガンマカウンター(PerkinElmer社製 2480 WIZARD2)[NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーター]で測定。
(測定下限値:20分測定でセシウム合計25Bq/kg)
[品目]
・毎週、約50品目。
[運用]
(1)25Bq/kgの1/2未満だった場合、"<25Bq/kg"と公表。
(2)25Bq/kgの1/2以上だった場合、改めて長時間の測定を行う。
(3)長時間測定で25Bq/kgの1/2未満だった場合、"<25Bq/kg"と公表。
(4)長時間測定で25Bq/kgの1/2以上だった場合、供給を一旦停止し、二次モニタリング(Ge検出器による確定検査)へ。
(5)二次モニタリングで25Bq/kg未満だった場合、その数値を公表し、供給を行う。
(6)二次モニタリングで25Bq/kg以上だった場合、その数値を公表し、供給を中止。
[解説]
一次モニタリングに使用しているNaI検出器のメーカーが保証する測定下限値は、
通常行なっている20分間の測定では25Bq/kgです。
一方、これまでの検証の結果、より長時間の測定を行えば、
25Bq/kg以下の検体でもかなりよい精度で測定できています。
自主基準<25Bq/kgを保証するために、
一次モニタリングで25Bq/kgの1/2以上の値が出れば、
(2)のように長時間(通常の測定時間の15倍である300分)の測定を行います。
(2)において再度25Bq/kgの1/2以上の値が出れば、Ge検出器で確定検査を行うこととします。
確定検査の結果はすべて公表します。
2.あいコープが検査機関に依頼して測定
[測定方法]
・ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法。(検出限界:核種ごと1〜5Bq/kg)
[品目]
・一次モニタリングで汚染の疑いが持たれたものを測定(二次モニタリング)。
・これまでの検査で汚染が判明したなど、公定検査が必要だと判断された品目(きのこ類、柑橘類など)。
・自主基準が10Bq/kgのもの(飲料、牛乳、米)。
[運用]
・セシウム合計が自主基準(25Bq/kgないし10Bq/kg)を超えた場合、供給を停止。
3.生産者側で測定(結果を報告してもらう)
[測定方法]
・検査ごとに異なるため、サイトの表に検査機関名や検査方法を記載。(検出限界1〜20Bq/kg)
[品目]
・製品だけでなく、原材料や生産資材なども測定。
[運用]
・セシウム合計が自主基準(25Bq/kgないし10Bq/kg)を超えた場合、供給を停止。
製品の検査だけでなく、畜産であれば餌の測定、農産であれば土壌の測定など、生育環境の把握にも努めています。
一次モニタリングの検査品目は何を基準に選んでいるの?(2016年9月まで)
※ここに記載されているのは、2016年9月までの検査体制です。2011年から5年間続いたこの体制での検査を踏まえ、2016年10月以降はより検出可能性の高い品目およびより健康への影響の大きい品目に集中して精密検査する、新しい検査体制となっています。
あいコープみやぎでは、農畜産物、水産物、それらを原材料とする加工食品まで、
一次モニタリングとして毎週約50検体を測定しております。
■一次モニタリングで検査する産地・品目
2011年6月から4年間、汚染の可能性の有無にかかわらず、出来る限り多品目を検査してきました。
2015年5月以降は、4年間の膨大な検査結果を踏まえ、汚染を留意すべき産地・品目に検査の重点をおいて検査を実施しています。
具体例として、農産品は検査対象地域を静岡以北(北海道を除く)(注1)としています。加工品や水産品は産地にかかわらず検査しますが、特に水産品は漁獲海域が三陸沖〜房総沖の注意魚種(注2)の検査頻度を増やしています。
※(注1) 農産品の検査対象地域を「静岡以北(北海道を除く)」とした理由は?
4年間の一次モニタリングにおいて、検査対象ではない地域の農産品からは、放射性物質は一度も検出されませんでした。
汚染の可能性は極めて少ないと判断し、対象外としました。
※(注2) 注意魚種とは?
これまでに行政機関等の検査でセシウム合計25Bq/kgを超える検出があった魚種のうち、あいコープで取扱いのある魚種64種を指します。
■一次モニタリングで検査するタイミング
・農産品は、該当生産者の該当田畑の該当品目をあいコープで「はじめて取り扱う」時。
・頻繁に取り扱うものは、定期的に。
・取り扱いに間隔が空くものは、カタログで取り扱う時。
「全品検査」できないの?
あいコープみやぎでは、農畜産物、水産物、それらを原材料とする加工食品まで、
一次モニタリングとして毎週約50検体を測定しております。
さらに、あいコープが依頼する検査機関での検査や、生産者側での測定も行っており、
「汚染を留意すべき取扱品目」は、ほぼカバーしてスクリーニングにかけることができます。
※ガイガーカウンター等での簡易測定では、残留放射能がかなり高い場合しか検出できません。
※一定の検査精度を保つためには、それに相当する設備・費用・人材・時間が必要です。
あいコープみやぎでは、求められる検査精度を確保した上で、出来るだけ数多くの品目を検査すべきと考えています。
※検査用に加工する必要があるため、検査した「そのもの」はお届けできません。
「サンプル調査」で大丈夫?
あいコープみやぎの産直品は、どこで・だれが・どのように作ったが明らかです。
自治体が行っている行政区域ごとの「サンプル調査」とは異なり、
実際に組合員にお届けする食品(同じ生産者・同じ田畑・同じ生産ロット等)を測定しています。
さらに、畜産であれば餌の測定、農産であれば土壌の測定など、生育環境の汚染の把握にも努めています。
生産者が限定されているので、きめ細やかな、ピンポイントでの測定ができています。

「検査機関」や「検査機器」は?(2016年10月から)
■あいコープが検査機関に依頼して測定
検査機関:小さき花 市民の放射能測定室(仙台市太白区)
検査機器:
・ゲルマニウム半導体測定器:ORTEC社 GEM-20
検出限界:核種ごとに1Bq/kg程度
・NaIシンチレーション測定器:応用光研工業 FNF-401、非電化工房 CSK-3i
検出限界:セシウム134,137合計で5Bq/kg程度
いずれも放射能測定の専門家が検証し、その正確さを確認しています。
■生産者側で測定した結果を報告
検査機関ごとに異なりますので、検査結果表に検査機関名等を記載しています。検出限界は概ね1〜20Bq/kgとなっています。
「検査方法」や「測定下限」は?(2016年9月まで)
※ここに記載されているのは、2016年9月までの検査体制です。2011年から5年間続いたこの体制での検査を踏まえ、2016年10月以降はより検出可能性の高い品目およびより健康への影響の大きい品目に集中して精密検査する、新しい検査体制となっています。
1.東北大学の協力による測定(一次モニタリング)
※次の「一次モニタリングの検査方法は?」をご覧ください。(説明が重複するため)
2.あいコープが検査機関に依頼して測定
あいコープみやぎが依頼しているのは、「財団法人 冷凍食品検査協会」と「同位体研究所」です。
ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法で、検出限界は1〜5Bq/kgとなっています。
3.生産者側で測定した結果を報告
検査機関ごとに異なりますので、検査結果表に検査機関名等を記載しています。検出限界は概ね1〜20Bq/kgとなっています。
「一次モニタリング」の検査方法は?(2016年9月まで)
※ここに記載されているのは、2016年9月までの検査体制です。2011年から5年間続いたこの体制での検査を踏まえ、2016年10月以降はより検出可能性の高い品目およびより健康への影響の大きい品目に集中して精密検査する、新しい検査体制となっています。
東北大学大学院環境科学研究科のご協力のもと、
同研究科の3インチウェル型NaI検出器のマルチガンマカウンター(PerkinElmer社製 2480 WIZARD2)[NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーター]での測定を行っています。
測定下限値は、放射性セシウム134・137合計25Bq/kg(20分測定)です。
これまでの検証の結果、より長時間の測定を行えば、25Bq/kg以下の検体でもかなりよい精度で測定できています。
よって、次のようなルールで「一次モニタリング」を実施しています。
■ルール
一次モニタリングで25Bq/kgの1/2以上の値が出れば、
長時間(通常の測定時間の15倍である300分)の測定を実施。
再度25Bq/kgの1/2以上の値が出れば、Ge検出器で確定検査(二次モニタリング)を実施。
確定検査の結果は「あいコープが検査機関に依頼した検査結果」の表で公表。
■一次モニタリングに使用している測定機器の特徴
・少ない検体量でよい(20ml)
・一部自動化されているため、別の機種より数多くの検体を測定できる
→迅速に、数多く検査することが目的の「一次モニタリング」に適した装置と言えます。
前処理や検査の様子などは[一次モニタリングの様子]を参照してください。
解説
あいコープの一次モニタリングは、「放射能汚染の疑いのあるものを発見するためのスクリーニング」という位置付けであり、
測定値は参考値です。
2012年8月、測定機器の検証作業を行い問題なく測定できていることが分かりました。
「一次モニタリング」の「位置付け」は?(2016年9月まで)
※ここに記載されているのは、2016年9月までの検査体制です。2011年から5年間続いたこの体制での検査を踏まえ、2016年10月以降はより検出可能性の高い品目およびより健康への影響の大きい品目に集中して精密検査する、新しい検査体制となっています。
あいコープでは、まずは迅速に数多く検査(一次モニタリング)して、汚染の疑いが見つかれば、
時間をかけて確定検査(二次モニタリング)する体制を作っています。
・一次モニタリングの目的
迅速に、数多く検査し、放射能汚染の疑いのあるものを発見する。(ふるいわけ=スクリーニング)
・二次モニタリングの目的
時間をかけて、1品ずつ、何ベクレルの汚染があるか正確に調べる。(確定検査)
「一次モニタリング」は毎週約50品目を検査対象としており、汚染を留意すべき取扱品目をほぼカバーしてふるい分け(スクリーニング)出来ていると言うことができます。
あいコープは、商品の"製造段階"で汚染防止対策を施しています。
(参考)汚染対策や取り組みは?
そのうえで、汚染された製品がないか再度チェックするため、お届けの直前に「一次モニタリング」を行っています。
過去の検査で汚染があったなど公定検査が必要だと判断されるものや、自主基準が10Bq/kgのものは、
一次モニタリングを介さずに、直接、検査機関でゲルマニウム半導体検出器による測定をしています。
また、加工品は、原材料の段階での検査も生産者に依頼しています。
全商品小さい検出限界で検査してほしい
2011年から続いた5年間で1万件を超える検査結果を踏まえ、セシウム検出可能性のあるいくつかの品目を特定することが出来るようになりました。一方、その他の多くの品目からはセシウムは検出されないということもわかってきました。
そこで2016年10月からは、Ge測定器による精密検査に、より重点を置いた検査を実施しています。
具体的には、過去5年間の検査で検出事例があった品目および自主基準が10Bq/kg以下の品目(=食生活での摂取量が多い品目)等を対象とし、Ge測定器による精密検査を実施ています。
これにより、より検出可能性の高い品目およびより健康への影響の大きい品目に集中して精密検査する体制とし、組合員の安全安心をさらに確実なものとしています。
<精密検査を重点的に行う品目>
牛乳・乳製品、豆腐・納豆・醤油・味噌など大豆製品、米、お茶・ジュースなど飲料、 静岡以東の柑橘類、レンコン、栗、根わさび、干し芋、原木椎茸など茸類、三陸産の魚介類 など
一次モニタリングの測定下限値を改善してほしい(2016年9月まで)
※ここに記載されているのは、2016年9月までの検査体制です。2011年から5年間続いたこの体制での検査を踏まえ、2016年10月以降はより検出可能性の高い品目およびより健康への影響の大きい品目に集中して精密検査する、新しい検査体制となっています。
一次モニタリングの結果は「<25」と表記していますが、
セシウム合計25Bq/kgの1/2を汚染の目安として確定検査を実施しています。
以下、説明します。
■「定量下限」と「検出限界」
(実情は統一されておらず、様々な言葉で表現されています。)
科学的に厳密な表現ではありませんが、簡単に説明すると…
・「定量下限」より大きい数値は、「数値」として信頼できる。
・「検出限界」より大きく「定量下限」より小さい数値は、「数値」として信頼性は低いが値を持っている可能性がある。
・一般的に「検出限界」の2.5〜3倍が「定量下限」とされる。
■東北大のガンマカウンター(NaIシンチレーション検出器)
あいコープが一次モニタリングに使用しているNaIシンチレーション検出器の
メーカーが保証する「定量下限」は、通常の20分間測定では25Bq/kgです。
たとえば、「28」の場合は「数値」として信頼できるので公表できます。
しかし、「15」の場合は「数値」としては信頼性が低いので公表できません。
信頼性の問題で、[一次モニタリングの結果]としては「<25」としか表記できないのです。
一方、これまでの検証の結果、25未満でもその数値をある程度参考にすることができ、また、
より長時間の測定を行えば、かなりよい精度で測定できることが分かっています。
上記の「定量下限」と「検出限界」の関係から言っても、定量下限(25)の1/2程度を「値を持っている可能性」の判定目安とすることができます。
そこであいコープでは、一次モニタリングの運用ルールを次のようにしています。
■ルール
一次モニタリングで25Bq/kgの1/2以上の値が出れば、長時間(通常の測定時間の15倍である300分)の測定を実施。
再度25Bq/kgの1/2以上の値が出れば、Ge検出器で確定検査(二次モニタリング)を実施。
確定検査の結果は「あいコープが検査機関に依頼した検査結果」の表で公表。
※25より小さい値が検出された場合、[一次モニタリングの結果]としては「<25」としか表記できませんが、
目安を超えて確定検査(二次モニタリング)した結果は
[あいコープが検査機関に依頼した検査結果]に掲載し、
備考欄に「二次モニタリング結果」と記載しています。
あいコープの取り組み
あいコープでは、食品による内部被曝を可能な限り少なくするために、
製品の検査だけでなく、食品の特性を考慮しながら、生産者とともに放射能対策に取り組み、モニタリング体制を作っています。
詳しくは汚染対策や取り組みは?を参照。
以上のようなことから、現在の検査体制は、現時点であいコープができる、最善の体制と考えています。
しかしながら「これで安全」と考えているわけではありません。
新技術や測定器の開発等があれば導入を検討するなど、今後も努力を重ねてまいります。
セシウム以外も測定してほしい
プルトニウムやストロンチウム等の測定は、技術的に大変難しく、現状では次のような問題があります。
・測定できる検査機関が少ない
・検査費用が高額
・検査日数が長い
このような状況では、[供給前]に[数多く]検査できず、モニタリングの目的を達成できません。
※参考
性質や放出量などから、放射性セシウムが検出されないのにストロンチウム等の他の核種のみが強く検出される
という可能性は低いと言われています。

あいコープの自主基準は?
あいコープみやぎは、国の基準(2012年4月適用)よりさらに厳しい自主基準を運用しています。
あいコープみやぎ自主基準と国の基準
あいコープみやぎ自主基準 (単位はBq/kg) | 国の基準値 | ||
---|---|---|---|
飲料水(*1)・牛乳 米・乳児用食品 |
10 | 飲料水 | 10 |
牛乳・乳児用食品 | 50 | ||
一般食品(*2) | 25 | 一般食品 | 100 |
*1 あいコープでは、飲料水、牛乳については検査機関に依頼し、<1Bq/kgの精度で定期的に検査します。 *2 あいコープでは、茶葉、乾燥きのこ類、乾燥海藻類、乾燥魚介類、乾燥野菜等については、飲む状態・食べる状態ではなく、乾燥状態で自主基準を適用します。 |
上記の自主基準値未満の精度を確保できる検査体制ができたので、この自主基準としました。
(検査結果は、基準値未満の数値も公表しています。)
あいコープは「自主基準以下で安全」と考えているのか?
あいコープみやぎは「放射能には閾値(これ以下なら安全という値)はない」と考えており、「自主基準以下なら安全」とは考えていません。
長期にわたる低線量被曝の影響が解明されていない中では、「食品による内部被曝は可能な限り少なくする」立場に立つべきと考えています。
生産者と協力して食品の放射能汚染の実態を把握し、汚染の回避と低減のための対策を実施すると共に、新しい知見やデータを集めるなど、今後も積極的に取り組んでまいります。
基準値未満の数値も公開しています
検出限界1〜5Bq/kgの確定検査も数多く実施し、結果を公開しています。
特に、自主基準値が10Bq/kgの品目(飲料・牛乳・米)、過去に汚染が認められた品目(きのこ類・柑橘類など)は必ず確定検査を実施しています。
ぜひ、参考にしてください。
自主基準未満の数値が検出された商品の供給は?
確定検査で自主基準未満の数値が検出された場合、その検査結果を必ずお知らせしますので、
組合員は「買う・買わない」「食べる・食べない」の判断が可能です。
(基準値以上の場合はあいコープ側で供給停止。基準値未満の場合は組合員側で判断。)
検査結果は、紙のお知らせ(放射能測定ニュース)やネットで通知しており、ネットでは「商品名」等で検索もできます。
(あいコープは宅配専門の生協で、店舗はありません。カタログを見て注文し、1週間後に商品が届くというシステムです。)
※参考までに…
現状の検査体制で可能な自主基準を設けていますが、
「100以下なら気にしない」という方もいれば、
「0.01でもイヤ」という方もいます。
人それぞれに基準がある現状で、誰もが納得する基準を作ることは非常に困難です。
自主基準値未満の場合は、組合員が判断できるよう「あいコープは情報を提供する」ことが重要であると考えています。

カタログの【放射能検査済】マークの意味は?
2012年4月1回から、カタログ「まんま通信」に【放射能検査済】マークを掲載しています。
あいコープ自主基準値以下を確認した商品に表示しています。
カタログ作成のスケジュールの都合上、
検査しているのに、【放射能検査済】マークがついていない場合があります。(※)
※解説
カタログ「まんま通信」は、印刷と配布の都合上、何週間も前に制作されています。
新物の野菜などは、お届けの直前にしか入手できず、検査がカタログ掲載に間に合いません。
また、同じ野菜でも産地切替の際には検査をし直しますので、同じく、間に合いません。
(実際にお届けする同じ生産者のものを検査するために発生する問題です。ご了承ください。)
マークがついていない場合、検査済かどうかは、別チラシ「放射能自主測定ニュース」かサイトをご覧ください。
カタログに検査済マークがない!検査してない?
あいコープでは、福島原発事故による放射能汚染が少しでも疑われる地域で生産された野菜は、
[今季初]出荷前に必ず検査しています。
(前シーズンの検査結果をもって「検査済」とせず、今季に検査したことをあらわす。)
カタログ作成のスケジュールの都合上、
検査しているのに、【放射能検査済】マークがついていない場合があります。(※)
※解説
カタログ「まんま通信」は、印刷と配布の都合上、何週間も前に制作されています。
新物の野菜などは、お届けの直前にしか入手できず、検査がカタログ掲載に間に合いません。
また、同じ野菜でも産地切替の際には検査をし直しますので、同じく、間に合いません。
(実際にお届けする同じ生産者のものを検査するために発生する問題です。ご了承ください。)
マークがついていない場合、検査済かどうかは、別チラシ「放射能自主測定ニュース」かサイトをご覧ください。
カタログに測定結果の「数値」を掲載できませんか?
検査結果の「数値」は、別チラシ「放射能自主測定ニュース」やサイトをご覧ください。
カタログ「まんま通信」は、印刷と配布の都合上、商品のお届けから数えると何週間も前に制作されています。
「実際に組合員にお届けする食品(同じ生産者・同じ田畑・同じ生産ロット等)を測定する」というあいコープの方針ですから、
・カタログ制作時には、まだ、測定されていない商品がある
・最新情報ではなく、古い情報を掲載せざるをえない
などの理由があり、カタログに測定結果の数値を掲載することが難しいのです。
なお、ホームページでは、速やかに結果を公表しています。携帯電話からもご確認いただけます。
最新の情報は、ぜひホームページをご利用ください。
「放射能検査結果・検索システム」
カタログに加工品原材料の産地を掲載できませんか?
加工品原材料の産地が分からない場合、お手数でも組合員コールセンター(0120-255-044)へお問い合わせください。
(確認にお時間をいただく場合がございますので、注文締切まで数日余裕を持ってお問い合わせください。)
なお、あいコープでは「産地」ではなく、「検査」によっての商品取り扱いの判断をおこなっております。
主な原料が汚染の疑われる産地の商品は検査していますので、
「検査結果」を、購入の参考にしていただければ幸いです。
あいコープは、分かりやすいカタログ表示の努力を続けます。
しかしながら、現状では、全ての加工品の原料産地を「カタログに明記する」ことは非常に困難です。
通常、一つの加工品でも、原材料は複数あります。
また、同じ原料でも複数産地の場合もありますし、産地が変更されることもあります。
(収穫量・品質・価格・年や季節などによっても原料事情が変わる)
また、カタログは商品お届けの何週間も前に作られており、
急に原料事情がかわり、実際には別産地の原料を使って生産した場合、表示違反となってしまいます。
(あいコープ指定原料の場合は、急な原料変更はありません。商品によって事情は大きく異なります。)

汚染対策や取り組みは?
(各生産者の放射能対策は、「生産者の取り組みコーナー」でも紹介しています。)
あいコープは放射能の問題に限らず、生産者とのさまざまな勉強会や、分野別の協議会を開くなどしています。
特に産直品は、生産の段階から強くかかわりを持ち、生産者と共に協力し合い、品質と安全性の向上に努めてきました。
あいコープみやぎと生産者のこれまでの関係があったからこそ、速やかに放射能測定体制を構築し、継続することができています。
今後もあいコープと生産者で情報を共有し、放射能への対策をおこなっていきます。
生産者側の独自の努力としては、製品や原材料の放射能検査、独自の簡易測定機器の導入、土壌の天地替え、ゼオライト散布の試みなど、
それぞれが放射能に対する学習と対策を行っています。
(各生産者の放射能対策を、毎週お届け「放射能測定ニュース」に掲載しています。)
食品による内部被曝を可能な限り少なくするために
あいコープみやぎでは食品の特性を考慮しながら、生産者とともに下記のような放射能対策に取り組み、モニタリング体制を作っています。
■農産品
宮城を中心に、山形、福島、茨城の産直産地の田んぼや畑の土壌を検査し、
作付け・栽培に問題がないかを確認しています。
また、静岡以北の初出荷前の農作物を検査し自主基準以下であることを確認しお届けしています。
まんま通信には産地の道府県表示を行なうなど情報の開示に努めていきます。
(参考:土壌測定のことを詳しく教えて欲しい。)
(参考:2011年9月2日お知らせ:【産直米】残留放射能の多段階の検査を実施します)
(参考:2012年10月22日お知らせ:2012年産 新米の放射能検査結果・2.9Bq/kg検出玄米の検証作業)
■畜産品
畜産品の放射能汚染で心配すべきは「空間線量」ではなく「餌」です。
給与している飼料、水を検査して汚染されているものは与えず、畜舎や放牧場の土壌を検査して低減対策を取り、
さらに商品の検査を実施し自主基準以下であることを確認したうえでお届けしています。
(参考:2011年7月26日お知らせ:畜産3.11以降の「餌の管理」に関するまとめ)
■水産品
生産者との連携を強化し、漁獲海域や漁獲年月がトレースできる体制を作り、
漁獲ロットごとの検査を行ない自主基準以下であることを確認した上でお届けします。
三陸沖〜房総沖で漁獲された注意魚種(※注)については、さらに検査頻度を上げて確認します。
(※注) 注意魚種とは?
これまでに行政機関等の検査でセシウム合計25Bq/kgを超える検出があった魚種のうち、あいコープで取扱いのある魚種64種を指します。
■加工品
あいコープ開発商品(PB商品)については、主原料までさかのぼって検査を実施します。
例えば、菅野食品の豆腐、わたり納豆の納豆、鎌田醤油の味噌・醤油の原料大豆はすべて放射能検査を行ない、
10Bq/kg以下を確認した上で原料として使用します。
その他の加工品についても、加工年月、加工場所、使用原材料等を確認し、
商品の検査を実施し、自主基準以下であることを確認した上でお届けします。
土壌測定のことを詳しく教えて欲しい。
あいコープみやぎでは提携生産者の土壌等の放射能を測定し、作物の生育環境の把握に努めています。
収穫した野菜やお米だけでなく、育てる土の汚染の状態も調べることで、生産者が作業する上で、
安全に安心して農産物を作って頂くことができます。
そして、それが、組合員のみなさんへ安全な農産物を届けることにつながります。
■測定している場所
2011年には、あいコープみやぎで、あぜ、畑、田んぼ合わせて60点ほど測定しました。
県内主力産地(迫・大郷・若林区)が中心です。その他、県南の蔵王・角田や山形、茨城の土も測定しています。主力産地の迫と大郷では、生産者の協力もありほぼ全ての圃場の土を測定することができました。
(2012年は、さらに多くの土壌や堆肥などを測定しています。)
■これまで測定した結果
国や自治体などで測定した結果(特に迫のある登米市は独自に詳細に調査しています)がさまざまな形で公表されていますが、
あいコープで測定した結果も、同じ地域の数値と同程度のもので、県内3産地で最も高い圃場で約250Bq/kgでした。(2011年7月測定。現在はもっと低くなっていると思われます。)
もちろん、作付け禁止区域に該当するような土地はありませんでした。
これまで測定したあいコープの産地は、問題のないレベルであると考えられます。(※注)
※注
土壌測定は、採取するときの深さ、点数、乾燥させるかどうか…
など、それぞれ方法が異なるため、厳密にいえば、測定結果同士を単純に比較することはできません。
それを考慮した上でも、放射能は作付に問題ないレベルであると思われます。
放射能関連のその他の取り組みを教えてください。
■脱原発・再処理工場反対の活動
あいコープみやぎは、福島原発事故前から、六ヶ所再処理工場の稼働反対など積極的に活動を行ってきました。
原発や放射能に関する勉強会や講演会も開催しています。
あいコープみやぎの脱原発・再処理工場反対の活動については
「脱原発を目指して!原発も再処理工場もいりません!」を参照してください。
■組合員活動
福島原発事故後、組合員で作る「子どもたちの未来のために脱原発を進める委員会」を発足しました。
この委員会が中心となり、あいコープの脱原発や放射能関連の組合員活動を実施しています。
主な活動内容を紹介します。
・【Clean Peace Letter】の発行
組合員向けお知らせチラシを発行しています。活動紹介や、放射能に関する基礎知識、
あいコープの脱原発や放射能に関する取り組みなど、さまざまな内容が書かれています。
・各分野の専門家による【講演会】の企画・運営
原発や放射能に関して、各分野の専門家の方をお招きし、学習講演会を開催しています。
・【しゃべり場】
原発や放射能に関して「一人で悩まず、みんなで気軽に話そうよ」という場で、
各地区で開催しています。お茶とお菓子を楽しみながら、座談会形式でお話します。
・【脱原発の活動】
脱原発の著名を集めたり、脱原発の集会などにも参加しています。
・通学路や公園などの【空間線量の計測】
計測するだけでなく、結果に問題があれば自治体や住民の方に相談し、除染などをお願いしてきました。
イベント参加について
各イベントは、参加申込が必要です。未就学児の託児もあります(有料)。
また、ほとんどが組合員でなくても参加できます。
あいコープ組合員にお友達がいれば、そのお友達の「ゲスト」として申込をおねがいします。
組合員のお友達がいなければ、直接お申込みいただくこともできますので、
サイト掲載イベントの参加申込フォームかお電話で、お申込みください。
これらの他にも、様々な活動をおこなっています。
定期的に、お知らせチラシ【Clean Peace Letter】で活動を報告していますので、ご参照ください。
ご意見・ご質問のある方は、問い合わせフォームにご記入ください。
(組合員以外の方は、組合員番号に"11111119"と入力してください。)
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