活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

ネオニコチノイド系農薬不使用に挑む完一さんの【やっぺしりんご】

■天童果実同志会の挑戦
ネオニコチノイド系農薬不使用に挑む完一さんのやっぺしりんご

あいコープでは、被害者にも加害者にもならない暮らしの実現に、産直産地での農薬削減に取り組んでいます。
33年前、天童果実同志会の当時の青年達は、環境にやさしい<石鹸>を広める運動をしたことをきっかけに、あいコープの前身、仙台共同購入会と出会い、果物の供給が始まりました。
それから、農薬にできるだけ頼らない果樹栽培を続けています。

りんご栽培は病害虫との闘い

■りんご栽培は病害虫との闘い

「りんごは薬でとる」と言われるほど、果樹の中でも多種多様な農薬散布が認められています。

野菜のように品目の転換が容易でない上、りんご栽培には手ごわい病害虫が多く、防除指導される薬剤はどれ一つとっても簡単に削減できるものではありません。

【やっぺしりんご】
■めざすは農薬不使用りんご

これまで農薬は、見た目の防除成分数を減らすため多種類の病害虫に長くそして充分に効くものが選択されてきました。ネオニコチノイド系農薬(※)もその一つです。
しかし、本当に環境に優しいりんご作りを目指すなら、成分数のみを減らすのではなく、使う農薬そのものを見直し、栽培技術を向上させること。そして、いつかは農薬不使用の果物が実現できるよう、その第一歩として天童果実同志会は【やっぺしりんご】(※)の実験栽培を始めます。

(※)ネオニコチノイド系農薬
神経系に作用する殺虫剤で、農薬では幅広い作物の害虫防除に効果があるため、広く普及しています。
ゴルフ場や家庭で使用する殺虫剤にも認められ、身近な薬剤でもあります。
一方で、作物の受粉に欠かせない訪花昆虫への影響が懸念されており、欧州では使用を規制する動きも見られます。

(※)やっぺし
山形・宮城の方言で「やってみよう」「挑戦しよう」の意味

やっぺしりんごの挑戦

■やっぺしりんごの挑戦

ネオニコチノイド系農薬不使用
天童果実同志会防除基準19成分
(山形県慣行防除成分数38成分)
より厳しい16成分で栽培

■会長自ら挑戦します!

天童果実同志会・会長・片桐完一さん
天童果実同志会・会長・片桐完一さん
天童で環境に配慮したりんご作りを続け33年、いまでは20代・30代の若手5名も後継者として頑張っています。
これまでの実績に加え、自分たちのりんごに新しい魅力を作りたい、自分も何か変わらなければいけない時期だと感じます。そこで今回、若い世代の先頭に立ち、あいコープと一緒に農薬に頼らない栽培方法に挑戦します。
除草剤も使わない園地には、青々とした雑草と悪い虫も良い虫もたくさん来るでしょう。
はたして、どんなりんごができるのか、一緒に育てていきましょう!

りんごの花・5月中旬

【やっぺしりんご】支援オーナーを募集しました

6月3回にやっぺしりんご園の支援オーナーを募集したところ、予定を大幅に超えるみなさんからお申し出がありました。ありがとうございました。
(お申し出いただいた方には、別途お知らせを配布。)