活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

4/24 石巻港ナタネ調査

仙台港ナタネ調査の2週間後、いよいよ石巻港に調査隊出動です。

石巻ナタネ調査隊

石巻ナタネ調査隊

東京からアーダ・ブレーンの佐藤圭社長、地元からは高橋徳治商店の高橋利彰部長も駆けつけてくれました。生産者にこのような活動にご参加いただけるなんて有難い!

さらに昨年は一般参加だった方が、今年は組合員となって再会できたのも嬉しかったです。石巻地区委員6人も加わり、総勢12名での調査です。

実は3日前の下見で怪しいセイヨウナタネを3つ確認してありました。そのうち2株は近くにハタザオガラシがあったので、交雑しないように下見の時点で抜き取り冷凍済み。抜かずに残しておいたひときわ大きな1株を見に行き、みんなで生えている状況を確認してから抜き取って、石巻市港湾合同庁舎に早々に移動。

今年も風が強かったので、昨年同様、石巻港近くの合同庁舎ロビーをお借りしてあったので、そちらで簡易検査です。

簡易検査の結果は?

簡易検査の結果は?

簡易検査の結果は「怪しい」とにらんでいた3検体中2つがラウンドアップ耐性ナタネでした。

陽性!!遺伝子組み換えナタネです。

陽性!!遺伝子組み換えナタネです。

この時は新しい検査キットを使ったので線がすぐに出て、はっきりと見えました!良かったー、いや、良くない良くない(^^;)
見つかって嬉しいけど、GMナタネは日本で栽培禁止、本来生えていてはいけないのです。残りの一つは陰性でしたが、「ハタザオガラシ」に埋もれて1本だけ咲いていたセイヨウナタネ、だからこれがもし陽性だったらこの一帯のハタザオガラシを撤去しなきゃならなくなるとこでした。
その点は、ちょっとホッとしました。他にも事前に採取しておいたものを簡易検査し、陰性を確認。この時点まででは、24検体中3つのラウンドアップ耐性ナタネという結果でした。

調査後にみんなで情報交換とおしゃべりをしました。ゲノム編集魚の実態や、日本ではゲノム編集魚が回転ずしで流れてきても表示の義務がないからわからないこと。「うまい鮨勘」ではかつて海が荒れて地元の魚が上がらない期間にお店を休業したほど、魚の仕入れ先にはこだわっていることなど。養蜂家の方のお話では、ミツバチの世界でも遺伝子組み換えやゲノム編集の研究は盛んだが、遺伝子をいじった幼虫を巣に入れても育ててもらえない、異質な存在は自然界では淘汰される、など。お互いにとって学び多き時間でした。

学びが多いおしゃべりタイム♪

学びが多いおしゃべりタイム♪

菜の花の開花時期には毎年振り回され、陽性検体の発見にも一喜一憂しますが、あいコープのナタネ調査隊の活動が宮城県内のアブラナ科植物への遺伝子汚染拡大防止に一役買っています。石巻では季節外れのGMナタネ開花も過去に確認されているので、これからも油断なくパトロールを続けます。

そんな地味~なヒーローの来年のメンバーはあなたかもしれませんよ。ナタネ調査隊からの情報をお見逃しなく!

(担当理事)