仙台芭蕉菜をご存知でしょうか?
葉が芭蕉のように広いことから名付けられた漬け菜で、昔は仙台で広く栽培されていたそうです。
今はお店に並ぶこともないため、見たことも食べたこともない方が多いのではないでしょうか?
消滅の危機にあるこの仙台芭蕉菜を、秋保ゆうきの会渡辺さんが毎年育てたねとりをしていらっしゃいます。
この芭蕉菜のたねとり作業をみんなでやりながら、在来作物のことを考えようと、秋保ビジターセンターを会場に開催されたこの企画に30名のご参加をいただきました。
講師にみやぎ在来作物研究会会長で野菜ソムリエ上級プロの川島洋子さんをお招きし、在来作物についての講話をいただきました。

みやぎ在来作物研究会会長・川島洋子さんのお話し
宮城には思ったよりも在来作物があり、食べてみたいと思うとともに、作り手が途絶える危機には、何か守る手助けが出来ないかと感じました。
川島さんのお話しの後は、場所を外に移し、仙台芭蕉菜のたねとり作業です。

棒でトントン叩いて鞘から種を出しています
棒でとんとん鞘をたたきたねを出したあと、ザル(実は育苗箱)でふるって大きな鞘ゴミを取り除き、最後は上から種を落とす間にうちわであおいで細かな鞘ゴミを吹き飛ばしました。

育苗箱をザル替わりにして振るいます
直径1ミリ程の小さなたねがたくさんとれました。

小さな小さな仙台芭蕉菜のたね
その次はたねの交換会!静岡県富士宮市の農家seedおじさんからお借りしたたねBOXには、全国各地を飛び回り、いろんな地域で交換された種がたくさん入っています。

たねBOXには全国の色んな種が満載
今回ご自宅からたねを持参してくださった方もおり、また 秋保ゆうきの会の渡辺さん、鈴木さんもたねを提供してくださり、もちろん仙台芭蕉菜も加えて、宮城のたねが16種類全国へ旅立ちました。

秋保ゆうきの会さんが提供してくれたたねたち
そしてみなさん気になるたねを少しずついただいて解散となりました。

どの種をそだてようかなぁ
「大切に育てます」「今回はいただいたので、次回はお返ししたい」などの声をいただき、育ててみての感想シェア会をできたらいいなぁと夢は膨らみました。
(担当理事)