あいコープみやぎで「子どもに原発事故を伝える会」を開催しました。
今年はお絵描きファシリテーターの”つっちー先生”をお迎えし、子ども達は思いっきり絵を描きながら、大切な事を学ぶ時間となりました。
まず室内で、東日本大震災の事や原発事故についての絵本のスライドから始まりました。

ゲンパッチーのスライド上映
「この事知ってる!」との声も聞かれ真剣に耳を傾けてくれている子ども達。
そしていよいよ、つっちー先生の登場!

つっちー先生でみんな笑顔に
会場の駐車場に広げられた大きなブルーシートに置かれた障子紙に、つっちー先生は「しょんぼりした人が元気になる絵を見たいな」と大きな花をかきました。

笑顔になれる絵を
子ども達も墨汁を手にし自由に絵を描き、夢中になって形を作っていました

原発の絵本を真剣に聞くまなざし
乾燥の時間を利用して絵本の読み聞かせと委員さんによる原発事故の話。絵本や委員さんを囲み真剣なまなざしで聞いてくれている子ども達に感動しました。

描くって楽しい
墨汁が乾きいよいよ絵の具で色を付けていきます。

夢中で描く子ども達
色とりどりの世界、元気になれる世界が次々と出来上がっていきました。

素敵な世界になりました
最後に、つっちー先生から「毒を燃やして電気を作るけれど、その毒は人間の手におえない。原発があるかぎり心配だけれど、ごめんなさい大人たちは死んでしまう。大人たちが死んでしまってからも、毒は残り心配」と子ども達に向けての分かりやすいお話がありました。
真剣なまなざしで聞く子ども達。
最後に「分かった私も原発反対するね」そう言ってくれた子がいました。
宮城県では今、乾式貯蔵施設の問題もあります。女川原発の使用済み核燃料棒を入れるプールはすでに7割8割もう埋まっているので、このまま原発を使用して行けばあと3,4年で入れる場所が無くなり原発を動かす事は出来なくなる。
そのため、今このプールで20年位冷やした燃料棒を取り出して乾式貯蔵施設を作り移そうと計画されています。
東北電力は、ここはあくまでも一時保管場所でありいずれ六ヶ所村の再処理工場に持って行くと言ってはいますが、六ヶ所の再処理工場は1980年代に建設が始まりましたが、かれこれ30年完成しておらず全く現実的ではありません。
今この施設建設を許してしまえば未来永劫、女川は核のゴミ捨て場になってしまう岐路にあります。1度変われば未来は大きく変化していく。
楽しい時間の中で、当たり前の日常が突然奪われた人がいる事、今も苦しんでいる人がいる事を感じ、そしてどんな未来創っていくかを考えた日になったらいいなと思いました。

みんなで描いたあいこーぷ
(担当理事)