石けん環境委員会では、ここ数日の涼しさが嘘のような日差しの暑さの中、深沼ビーチクリーンの大沢さんにご協力いただき、仙台市荒浜にある深沼海水浴場でプラスチックごみ拾いを行ってきました。
海岸に歩いて行く途中から落ちているタバコの吸い殻やプラスチック片、拾いながら防潮堤を乗り越えて砂浜へ降りると、そこにはマイクロプラスチックと呼ばれる5㎜以下のプラスチック片やプラスチック製品の原料となるレジンペレットが拾いきれないほど落ちていました。

砂浜に落ちているレジンペレット
砂浜にはあるはずのない、青や赤、緑などのカラフルな色。その中には人工芝と思われる破片もありました。
また波打ち際にはペットボトルなどの大きなプラスチックが落ちています。
ここ深沼海岸では毎月深沼ビーチクリーンさんが主催されているビーチクリーンを行っていて、9月も14日に実施されたばかり。
それでもペットボトルなどが落ちているのは、海に流れ出たものが新たに流れ着いたものだろうと大沢さんと話しながら、大きいものから小さいものまで1時間弱ごみ拾いをしました。
自分たちの生活から出たものが分解もされずに砂浜に落ちているのを参加者で体感し、何を選ぶかが大切だと感じました。

ごみ拾い後集合写真
その後は車で震災遺構荒浜小学校に移動して見学もしました。

震災遺構荒浜小学校見学
山形の小学校からの修学旅行生や海外の方も見学されている方が多くいる中、事前にお願いしていたスタッフの方に校舎を見ながら当日の様子を詳しく教えていただきました。
説明された中で、当日も訓練のように、慌てた様子もなく校舎に入る際にはスリッパに履き替えられて避難された住民がいらっしゃったこと、どうせ津波は来ないだろうと自宅で片付けをされていた人、松林を越えた14mの高さの黒いものが津波だとわからないくらい、あの津波が想定外のものだった、とのお話が心に残りました。
また7月にあったカムチャツカ半島の地震の際に近くの「避難の丘」に避難されていた方が日除けなどもない中、熱中症になり救急車で運ばれたことなどもお聞きし、あの経験をした私たちが伝え続けていくこと、また防災を考えていくことの大切さを改めて感じた見学でした。
(担当理事)


