Archives

選択: August 2013

未来へつなぐ米作り


■未来へつなぐ米作り
県内3産地、七郷みつば会・大郷みどり会・迫ナチュラルファームの思いです。

■■■七郷みつば会■■■

田んぼの前で話してくれた二瓶さん ■地域の田んぼを守りたい

七郷地区では作付可能面積が増え、七郷みつば会の栽培面積も昨年に比べ拡大。また今年からはクローバーズファームとして共同管理になりました。

震災後、特に高齢の農家や個人農家は高価な農機具が必要となる米作りをやめる人が多くでました。「もう米はつくらないから、引き受けてくれないか」といわれ、土地を引き受けた土地もあります。正直、規模拡大のメリットはそう多くはありません。それでも、昔から米作りが盛んだった七郷地区から田んぼがなくなってしまうのはイヤだ。地域の田んぼを守りたい。ならば自分たちで耕していこう。そんな思いを抱き、米作りに励んでいました。

左から細谷さん、菊地さん、下山さん、荒木さん ■みんなで作る、七郷の米

30町歩(ヘクタール)もの面積は広い!そして、共同で管理することの難しさを経験されたそうです。特に『苗づくり』。七郷での苗づくりは個人で管理していました。個人のハウス2棟分の苗の世話は慣れていますが、今年から共同で管理する苗はハウス8棟分。場所によって水のかかりが悪い、温度が低いなど、ハウスの「くせ」に合わせた管理は広くなった分難しく、一部失敗した部分もでてしまいました。共同の『苗づくり』は来年の課題です。
それでもイネの生育は順調。地域では遅い時期の田植えでしたが、草丈や茎の数は他のたんぼに追い付きました。暑くなる7、8月。十分な日照と温度で、イネの成長にとってうれしいお天気になりますように!
5月の田植えの様子。元気な若手が大活躍。

大郷みどり会 西塚さん ■■■大郷みどり会■■■

■除草剤に頼らずに、雑草と戦う。
昨年に引き続き、乗用除草機での除草にも取組む大郷みどり会。適度なスピード、イネと雑草双方の生育時期を見極め、昨年より除草効果をあげました。さらに水管理を工夫して、除草後のイネの生育も向上させていくそうです。

■農薬不使用8年目の成果
一方で、除草機を使わない除草方法も研究中。化学農薬不使用8年目の田んぼで、変化が見られました。除草剤を初期のみ使う田んぼより雑草が少ないのです!米ぬかやくず大豆を散布し、雑草を生えにくい環境にすること、物理的な除草作業を毎年続けることで、雑草が減少してきたのです。自然とうまく付き合い、除草剤の力を借りなくても雑草を減らせることが実証されていました。
除草機は土をかき混ぜて進みます。通った後は白い泡と引き抜かれた雑草が浮いています。 雑草が少なく、みんなびっくり。農薬不使用の田んぼ。

■■■迫ナチュラルファーム■■■ 迫ナチュラルファーム 袋さん

■全員で取組む、殺虫剤・殺菌剤不使用
12名の生産者からなる、迫ナチュラルファーム自然村の米部会。今年で3年目となる品種つや姫で「殺虫剤・殺菌剤の使用禁止」に全員で挑戦。出穂が遅くカメムシ被害に遭いにくい品種と言われますが、天候・土地によってはそうとも限りません。各々虫や病気と闘う方法を考えます。他の品種でも実践できれば、次は除草剤不使用を追加。すべての田んぼで農薬不使用を実現することが目標です。実際にやってみると、思っているよりも害虫の被害は現時点では少ないそう。殺虫剤を使わないことで蜘蛛などの益虫が戻り、害虫を抑えているのかもしれません。
大郷、七郷の生産者も集まって、迫の田んぼを視察。ベテランから若手へのアドバイスがありました。。