安定ヨウ素剤、ご存知ですか?
原発事故後、福島では現在246人もの小児甲状腺がんが発生しているそうです。
甲状腺がんを防ぐ効果がある安定ヨウ素剤が福島原発事故時はタイミングよく服用の指示が出されず、混乱の中配布されても何の薬か不安に思って飲まなかった人もいたと言われています。
昨秋、女川原発再稼働の地元合意が出されてしまいましたが、避難計画をみても全く実行性がなく、言われるがままに屋内退避をしていたら被ばくするんじゃないか、どうしたら自分や大事な人を被ばくから守れるのか、そうした尽きない不安を少しでも減らすため、オンラインで安定ヨウ素剤学習会を開催し、37名が参加しました。
学習会には被ばくをテーマに数多くの映画を製作されている鎌仲ひとみ氏を講師に迎え、自分で備えて減災する大切さをお話いただきました。
37名がオンラインで参加
チェルノブイリや福島原発事故を例に、放射性物質は思いのほか遠くまで拡散すること、初期被ばくが最も危険であること、安定ヨウ素剤は甲状腺に溜まるまでに時間がかかるため、避難の24時間前に服用するのがベストであることなどを教えていただきました。
鎌仲ひとみ監督
希望する全市民への安定ヨウ素剤事前配布を行っている丹波篠山市の先進的な取り組みもご紹介いただき、あらかじめ問診を受けて薬の効果や服用上の注意を聞いておくことが大事だとわかりました。
参加者からも、安定ヨウ素剤のことはよく知らなかったので今回詳しく知ることが出来て良かった、講師の話が分かりやすかった等の感想が寄せられました。
今後宮城県にも事前配布を粘り強く働きかけていく必要があると感じました。
(担当理事)