宮城教育大学・技術教育講座の安藤明伸先生をお迎えして「まさかこんなことに?が続出!スマートフォン、SNSとの上手な付き合い方」を開催しました。
はじめに、自分や子どもがどんなネットトラブルに巻き込まれやすいか、自分の携帯・スマホを使って“危険度診断チェック”をしました。
この診断テストは宮教大の学生さんが信頼性のある心理尺度をもとにプログラミングされたものだそうです。
私は、思ってもいなかった診断結果にびっくりでした!
その後、子ども達の間で身近なSNSについて、それぞれの特色やメリットとデメリット、トラブル対策をわかりやすく教えていただきました。
今子ども達に人気のある動画アプリでは、中高生自ら手軽にカッコイイ画像を作り投稿出来ます。
中には学校の体操着で踊っている動画があり、学校名や名前が映り込んでいました。自分では気が付かないうちに他人に個人情報を知られてしまう危険があり、画像の位置情報機能によって住んでいる場所までも特定出来てしまうそうです。
動画や写真を撮る時は服装や背景の映り込みに気を付ける、不用意にネットに投稿しない、画像の位置情報を無効するなどの対策が必要になります。
SNSには良い面もたくさんあります。
災害が起きた時にはツイッターやフェイスブックを利用して素早い情報収集が出来たり、今までは知り会えなかったような人たちとSNSを通して交流が出来るというメリットもあります。
しかし、トラブルが起きたら、「若気のいたり」や「知らなかった」ではすまされません。
親としても子どもに任せきりにせずに、どんなものなのかを知り、メリットとデメリットの両面があることを心得て、使っていきたいと思いました。
私自身、スマホが生活になくてはならないものになりつつありますが、最近スマホを欲しがる娘に持たせる事には不安があり、持たせる時期を迷っていました。
安藤先生のお宅では、敢えて小学校高学年の頃お子さんにスマホを持たせたそうです。中学生になると友達同士のかかわりが強くなるので積極的に関われる小学生の時期に持たせるのが良いと判断されたそうです。これはなるほど…と思いました。
スマホは中高生になってからと思っていましたが、子どものタイプや家庭のスタイルによって持たせる時期はそれぞれでよいのですね。
持たせる前に気を付けたいのは、親と子どもの「当たり前」には大きなギャップがあるので、家庭のルール・約束作りが大事になるそうです。「勉強中、食事中は使用しない」「お店等で勝手に充電しない」等、親の常識と子どもの常識をすりあわせる。そして「フィルタリングを使う」のを忘れずに。フィルタリングを使わないのはシートベルトなしで車を運転するのと同じくらい危険な事だそうです。
まさかこんなことに?!とならない為にも、子ども達を取り巻く世界に目を向けて、まずは家庭でのコミュニケーションを大切に親子で納得できるルール作りをして行きたいと思います。
貴重なお話をありがとうございました。
(担当理事)