活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

2022ナタネ調査隊出動!

桜の便りに心躍り、人々がピンク色の花を見上げる季節がやってくると、全国のナタネ調査に参加している面々は道端の黄色い花に鋭い目線を送るようになります(笑)

日本では栽培が認められていない遺伝子組み換えナタネ(以下GMナタネ)ですが、食用油の材料や家畜の飼料用には輸入されており、それが輸送途中にこぼれ自生していることがあります。
それを見つけて行政や関係企業に結果を報告し対策を求める活動をしている「ナタネ調査隊」は全国に仲間がいて、あいコープみやぎは2007年から参加しています。

コロナの影響で2020年・2021年は組合員参加を見送っていましたが、今年は全組合員に参加を呼びかけ、久しぶりに組合員さんと一緒に調査することができました。

4/13仙台港調査

4/13仙台港調査

4/13仙台港、4/20石巻港での調査では、GMナタネは見つかりませんでしたが、5/7のパトロールで怪しい検体を発見!
簡易検査の結果「バスター」という除草剤をかけても枯れない「バスター耐性ナタネ」であることが確認されました。

毎年のように石巻で確認されるGMナタネ。
これまでは工業港フェンス沿いか飼料会社周辺の発見でしたが、今回見つかったナタネはそこから離れた幹線道路沿いでの自生。汚染が広がる可能性が高くなるという脅威に、嫌な汗が流れます。

ナタネ調査隊が調べる「セイヨウナタネ」はアブラナ科の植物で、在来ナタネやキャベツなど他のアブラナ科の植物とも交雑しやすく、放置すると家庭菜園で「遺伝子組み換えブロッコリー」が育ち、知らずに食べていた、なんて状況も生まれるかもしれません。
そんな恐ろしい交雑が実際に他県では起こっています。

道路を走るたびに道端の黄色い花に目を光らせ、大通りのトラックなどをかわしながら抜き取り調査する。
地道な調査ではありますが、目には見えない「遺伝子の汚染」を防ぐためには大切な調査。

4/20石巻港調査

4/20石巻港調査

調査隊では今年からメンバー登録をし、全国の調査の様子がわかるオンラインの報告会や学習会のご案内も送りますので、ご興味ある方はあいコープまでご連絡ください。
地味ながらも大切な活動「自称・地球防衛隊」みなさんも一緒にやってみませんか?

(担当理事)