活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

11/25 ゆたかな生きものを育む田んぼ「舘野かえる農場のおもしろ農業話」

栃木県で有機農業を実践されている舘野かえる農場代表、そしてNPO法人民間稲作研究所の代表の舘野廣幸さんを講師にお招きし、あいコープの目指すところを考える学習会を行いました。

なんと!宮沢賢治が登場!!

なんと!宮沢賢治が登場!!

舘野さんは30年間、無農薬・無化学肥料での栽培に取り組まれていて、肥料は雑草!?
「肥料を買っていないから、ここ最近の肥料価格の高騰の影響もない」という話に、早速参加者は興味津々です。

真剣に耳を傾ける参加者達

真剣に耳を傾ける参加者達

有機農業とは?農薬の問題点って何?などの実践、経験してこその話をわかりやすくお話して頂きました。
私たち消費者は、目に見える、たとえばお米がカメムシによって黒くなる斑点米を気にするけれど、目に見えない農薬の毒性の方が問題だ、という言葉が印象的でした。

また、毎年あいコープの無農薬の交流田では、田植えしてからの雑草との闘いで、暑い中での草取りに必死になっていましたが、舘野さんは全く草取りはしないとのこと。
「除草機ももってないよ」と。水の管理や育苗、代掻きのタイミングや回数などで、生えて欲しくない草を生えないようにコントロールすることができるようになったそうです。
失敗もたくさんしながら実践を積み重ねられている舘野さんのお話は、参加してくれた生産者の皆さんの心にも響いたようでした。

宮沢賢治が目指した「多くの生き物と共に生きる農業」を実践されている舘野さんの学習会は、あいコープの目指す持続可能な社会を作っていくための一歩として、大変実りの多いものとなりました。

(担当理事)