活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

3/5 こどもに原発事故を伝える会

東日本大震災そして原発事故からまもなく12年。
学校では津波や防災の学習はするものの、原発事故については触れられないようだとの話を耳にしたことがきっかけで今企画の開催となりました。

原発事故で何が起こったの?という話を脱原委員から説明した後、原発事故が題材の絵本の読み聞かせ。委員が役割分担しての熱演です(^▽^)。
やさしく心にしみた、子どもも聞き入っていた、と好評でした!

そのあとは三瓶春江さんのお話です。
三瓶さんは事故当時福島県浪江町津島地区に住んでおり、すぐ帰れると思って少しの荷物で避難したっきりそのまま12年ふるさとに帰れず避難が続いています。

事故前の豊かな自然と豊かな人間関係の中での生活が一変。雨漏りと獣害で床が抜け、ものが散乱する家の写真をみせながら、「先祖代々守ってきた我が家を自分の代で取り壊す、その決断ができますか?それがどんなに辛いことか。それなのに国は今解体しなければ費用は自費になると急かすのです。津島に帰りたいと言いながら義父は死んでいきました。お墓は津島にあるけれど、誰もお墓参りができないようなところにいれていいのか答えがでなくて納骨できないんです。」と涙をこらえながらお話してくださいました。

胸に迫る三瓶さんのお話

胸に迫る三瓶さんのお話

会場には、原発事故後から被災地の写真を撮り続けている飛田晋秀さんの写真も展示しました。目で見ることで言葉では伝わらない事故の怖さが伝わったのではないかと思います。

子ども達も真剣に聞き入りました

子ども達も真剣に聞き入りました

子ども達からは「原発事故についてほとんど知識がなかった」「原発は絶対止めなければと思った」などの感想が寄せられました。

被災地の写真に見入る親子

被災地の写真に見入る親子

大人として、子ども達に残す負の遺産のあまりの大きさに心が痛みます。これからも継続して子ども達に伝えていく必要があると感じました。今国はエネルギー政策を原発寄りに大きく転換しようとしています。女川原発も来春には稼働してしまうでしょう。みんなの力で再稼働を止めませんか?

(担当理事)