活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

7/29 天童トライりんごオーナー活動・最終摘果

10組30名の組合員が、天童果実同志会のりんごのオーナーになり、生産者と共にネオニコチノイド系農薬不使用のりんご栽培を始めて約4か月。作業は3回目となりました。
今回は余分な実を落とす「最終摘果」です。

天童の予想最高気温は36度。熱中症の危険があるため、体調に自信のない方や暑さに不安がある方は無理をしないで欲しいと生協側からお伝えしました。

気温35℃!青空に映えるりんご

気温35℃!青空に映えるりんご

そのような状況の元、集まった組合員と地区委員、理事、生産者達により、にぎやかに作業がスタートしました。

オーナーの木を見上げると、最初の花摘みや1回目の摘果でも取り切れなかった余分な実が枝に重そうに実っています。
花の段階から見てきたオーナーたちは、大きく膨らんだ実に感激もひとしお。

しかし、重すぎると枝が折れてしまったり、栄養が分散して美味しい実を作る事ができないため、最後にもう一度全体を見て余分な実を落とします。生産者さんに選別方法を教えてもらい、一心不乱に作業します。

密集して稔っていると枝に負担がかかるので摘果

密集して稔っていると枝に負担がかかるので摘果

子ども達も果敢にチャレンジ

子ども達も果敢にチャレンジ

ボトボトと地面に落ちる青いりんご。もったいないなぁと思いながらも、作業は進みました。歩いていると落とした実に足を取られ転びそうになることも。とにかく、見慣れない光景に一同驚きなのでした。

足元に転がる摘果したりんごの実

足元に転がる摘果したりんごの実

害虫の被害も目に見えてわかってきました。
葉っぱの中に巣食う「キンモンホソガ」の幼虫がしっかり葉っぱの中におり(もう生きてはいませんが)、ワタムシ(アブラムシ)も、あちこちに白い綿をつけて生息しています。

葉の中に巣食うキンモンホソガ(幼虫)

葉の中に巣食うキンモンホソガ(幼虫)

白いふわふわがワタムシ

白いふわふわがワタムシ

これがひどくなると生産量や品質に影響が出てしまうのでネオニコチノイド系農薬の出番となってしまうのです。

天童果実同志会の生産者は、この被害を見ながら、我慢して我慢して、それでも使わざるを得ないこともあると言います。しかしここは不使用を約束したオーナーの園地ですから、オーナーが責任をもってできる限り駆除し、農薬は使いません。ワタムシをバーナーで焼き、少しでも被害を食い止めようと頑張りました。

青空と太陽。汗が吹き出しますが木の下はそよそよと風が吹き、少し楽です。りんごの葉っぱに感謝しながら、1時間半ほどで切り上げました。

りんごの木の下で一休み

りんごの木の下で一休み

オーナーにとっては「作業体験」ですから、体調を優先して切り上げる事ができます。しかし、生産者にとっては「仕事」であり、疲れても暑くても、ある程度までやらなければ商品ができません。
そんな苦労を灼熱の園地で共有できたことが、今回の作業の一番の収穫だったかもしれません。

(担当理事)