活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

3/30 天童トライりんごオーナー活動

あいコープが「ネオニコチノイド系農薬(以下ネオニコ)」の毒性を知った日から、その削減に向けた取り組みは緩めることなく続いています。

2010年、その学習会で知ったネオニコの危険性は、組合員と生産者に大きな衝撃を与え、米、野菜への使用を次々と減らしていきました。
削減が難しい「果樹」についに挑戦が開始されたのが2013年。天童果実同志会の生産者とたくさんの組合員オーナーが力を合わせ、ネオニコ不使用の「やっぺしりんご」の取り組みが始まりました。

それから10年以上経ち、今年も天童では「ネオニコ不使用りんご」に挑み続けます。そして今も組合員はそれを支え続けています。

今年出資したオーナーは227の組合員。そのうち、天童の園地で生産者と作業をする「生産者なりきりコース」を希望したのは25家族に上りました。

天童の公民館で「はじまりの会」

天童の公民館で「はじまりの会」

うち、当選した10組の家族と2024年度の活動をスタートした3月30日、天童の公民館で「はじまりの会」が開催されました。

園地に移動してりんごの樹とご対面

園地に移動してりんごの樹とご対面

担当理事からネオニコについて、また、果樹栽培においてそれを削減することの難しさや、組合員が支える大切さをお話しし、生産者と参加オーナーの自己紹介を終えたら、いざ園地へ移動!

生産者から選定の考え方の説明

生産者から選定の考え方の説明

昨年も約200名のオーナーに2キロずつのネオニコ不使用りんごをもたらしてくれた3本の「オーナーの樹」とご対面。一年間よろしくねと気持ちを込めての剪定作業開始です。

まだ目覚める前のりんごの枝

まだ目覚める前のりんごの枝

剪定は、枝の風通しを良くして病気を防いだり、根から吸い上げる養分をうまく分散させて収穫につなげるためにとても大切な作業。しかしとても難しく、ベテラン生産者でさえ「毎年勉強だ」とおっしゃいます。

高所の作業に挑戦する子を見守る

高所の作業に挑戦する子を見守る

今年の実を収穫できることだけでなく、さらに来年の実になる花芽を守ることまで考えて枝をのこぎりやハサミで切っていきます。

今年と未来の実を考えて剪定

今年と未来の実を考えて剪定

脚立に上るときは慎重に・・・そして小さな子もできることを見つけました。幹のはがれかけた樹皮を取り去り、虫が隠れられないようにする「防除」です!

私も仕事を見つけたの!虫のいる樹皮を取る!

私も仕事を見つけたの!虫のいる樹皮を取る!

短時間でしたが、通常の暮らしの中ではまず経験できない「りんご農家の仕事」を参加者は戸惑いながらも楽しみました。

収穫まで頑張ろう!

収穫まで頑張ろう!

天童果実同志会の会長、片桐完一さんは「こういった作業を組合員さんとすることで、農家のことを知ってもらいたい、そして周りの友人知人にそれが少しでも伝わればありがたい」と語ります。あいコープ組合員だからこそ体験できる農家の苦しみと喜びを、オーナーの皆さんと共にたくさん発信していこうと思います!

(担当理事)