やってきました、ナタネ調査隊出動の季節が!
桜の開花予想が聞こえるころ、黄色い菜の花も咲きだすとナタネ調査隊は妙な高揚感でそわそわ、目つきも険しくなってきます。厄介な職業病です(笑)
日本では栽培が認められていない遺伝子組み換えナタネ(以下GMナタネ)が、食用油の材料や家畜の飼料用には輸入されており、それが輸送中にこぼれ落ち自生することがあります。
それを見つけ出し、行政や関係企業に結果を報告し対策を求める活動をしている「ナタネ調査隊」は全国に仲間がいて、あいコープみやぎは2007年から参加しています。
今年の仙台港調査は4/10、組合員・理事を合わせて10名の調査隊となりました。
大豆トラストの活動をされている一般の方もお仕事を休んで参加してくれました。さらにパスちゃんまで!心強い!
仙台飼料周辺は例年通りハタザオガラシしかありませんでした。
が、アブラナ科の植物は交雑しやすいので、ここにGMナタネが一つ自生すると、交雑が始まってこの一帯が遺伝子組み換えハタザオガラシになる危険性が。
パスちゃん隊長と目を光らせ「ないね、よし!」仙台港、今年も大丈夫そうです。ただ、こぼれ落ちている飼料も確認したので、自生の可能性はゼロではありません。隊員もそのような現場を実際に確認しながら話を聞くので「なるほど、そういうことか」と理解が深まったようです。
さてお待ちかね、仙台港のハタザオガラシ、大郷で採取してきた在来ナタネとセイヨウナタネ、そして3/20に石巻港で確認されたラウンドアップ耐性のGMナタネ(現物!)を簡易検査してみます!
今回、昨年の検査キットを使用したので、ちょっと反応が薄くて見にくいものの、GM陽性の二本線が確認できました。
こ、これが除草剤ラウンドアップをかけても枯れないセイヨウナタネ…!それ以外の検体は「陰性」と確認され、一同ホッとしました。
道端の黄色い菜の花に目を光らせ、「怪しい」と思ったら大通りのトラックをかわしつつ抜き取り、調査をする。地道な調査ではありますが、目には見えない「遺伝子の汚染」を防ぐためにはこの方法しかありません。
4/24に行った石巻港調査も後日報告します。
(担当理事)