オーナー活動の初回「剪定」から約1か月。天童の園地は白い花が咲き乱れ、ミツバチが羽音を立てていました。
もう「春」だなんて言えないような気温の中、オーナーのうち7家族21名が集まり、花摘みの作業です。
密集して咲く花をそのままにすると全部が実になろうとして美味しいりんごに育ちません。そこで、中心の一番いい花を残して周りの花を手やハサミで落としていく地道な作業です。
天童果実同志会の原田洸一郎さんに花摘みの仕方を教えていただき、2~3家族ずつが3本の木に散らばって作業を始めました。
「これは摘んでいいのかな?」「なんだかかわいそうだな」とためらうオーナーたち。
しかし生産者の皆さんは「ここの花はいい実にならないから全部落としていいです」とためらいなく作業を進めます。
なるほど、おびただしい花を処理するのに、いちいち立ち止まっていたら日が暮れちゃう!参加者は「これは手でやるしかないよね。機械じゃできないもんね」と感心しながら、次第にサクサクと手を動かせるようになっていくのでした。
休憩タイムには、堆肥の山にスコップを。カブトムシやクワガタの幼虫が出てきます。子供たちは図鑑を見ながらワイワイ。単調な作業に少し飽きたころに楽しい刺激となりました。
気温は25度くらいあったでしょうか。暑さに慣れていない体には少々不安。ということで、もっと作業したい大人がいたことは確実ですが(笑)予定より少し早く終了とし、同じ園地の作業前の木をバックに記念写真を撮りました。
この木はこれから毎日生産者さんが同じ作業を地道にやるのですね。本当に大変な仕事です。それをみんなで体験できたことで、もう秋に食べるりんごがただのりんごではなくなるでしょう。
次回は6月。今日残した花のめしべが膨らんで、丸いりんごの元になっているのを見ることができます。次回も楽しみです。
(担当理事)