たねまきプロジェクトの番外編として開催した「仙台芭蕉菜の種をとろう」。
かつては仙台で広く栽培されていた仙台芭蕉菜も、今となってはお店の店頭にも並ばず、見たことも聞いたこともないという方が多いのでは。
風前の灯の仙台芭蕉菜を栽培し種をとりまた翌年に繋げている秋保ゆうきの会さんと一緒に仙台芭蕉菜の種取りをしました。
初めに、山形大学農学部教授で、山形在来作物研究会会長の江頭宏昌先生より在来作物についてお話いただきました。
「いいものだけを育てたいと思って、いい種だけを選別していくと次第に種の活力がなくなってくる。違う種を混ぜ合わせることで不思議とまた元気が戻る。多様性って大事なこと」との言葉に人間も種も一緒なんだなぁと感じました。
種をとるのは手間もかかり、売れなければ作る意欲も落ちてしまいます。そうして在来作物がどんどん減っていっています。
「種を継承しようとしている人の心の支えを」との話に、あいコープみやぎから「仙台芭蕉菜」を発信し広げたいと思いました。
お話の後はいよいよ種とりです。鞘の山をぐりと囲み棒でトントン叩き種を出します。
次はザル(実は育苗箱)を振るって大きいゴミを取り除き、今度はうちわであおいで鞘のカスを吹き飛ばします。
小さな小さな種がたくさんとれ、参加した皆さんも家庭用に少しづつ持ち帰りました。
それぞれのおうちで仙台芭蕉菜の種とりをして毎年栽培してもらえたら嬉しいです。
今回とった種は秋保ゆうきの会さんが栽培し、秋にまんま通信に載りますので、是非一度食べてみてくださいね。炒めても、ツナサラダでも、白菜の代わりにしても癖がなくおいしく食べられますよ。
(担当理事)