活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

10/14 泉B地区 原木しいたけ見学会

泉B地区の今年度のPB学習テーマ「宮城の乾しいたけ」を学びに、登米市東和町の芳賀さんの圃場見学に行ってきました。
泉からは高速でも1時間半というなかなかの距離、気持ちいい秋の行楽日和に、大人6名、子ども7名、ちょっとした遠足気分です♪

まずは椎茸を乾燥する機械の見学、扉を開けるとたくさんの棚にたくさんの椎茸!

椎茸乾燥機「でらかん」の見学

椎茸乾燥機「でらかん」の見学

24時間かけ温度や時間を見ながら微調整し、中の空気を外に吸い出すようにして乾燥すると、大きさが半分くらいに縮むそうです。

たくさんの椎茸!

たくさんの椎茸!

乾燥したものは隣の「冷蔵庫みたいな部屋」へ。大工さんが断熱材を内側に貼った室内に、家庭用エアコンを最低温度でまわし保管。とくに入梅の時期などに酸化しやすいのを防ぐためだそうです。

少し温かい春のお部屋

少し温かい春のお部屋

ハウスでの椎茸栽培はローテーション。「秋のお部屋」から、かごに並べた原木を冷たい地下水にかごごと浸し「冬」と勘違いさせる状態を経て、ほだ木を立てかけた温かい「春のお部屋」では椎茸が少しだけ顔を出していました。

今年は夏暑すぎて、生育が遅れているそう。少しずつ顔出してはいます、がんばれー

今年は夏暑すぎて、生育が遅れているそう。少しずつ顔出してはいます、がんばれー

「本来この時期はもっと椎茸が出ているはずだったけど、夏が暑すぎて生育が遅れてしまって…」と芳賀さん。暑すぎるとキノコの芽が作られないそうで、夏の猛暑は椎茸にも、もれなく影響を及ぼしているんですね。

木漏れ日の中、ほだ場を目指して

木漏れ日の中、ほだ場を目指して

山のほだ場も見学させてもらい「こんな急斜面なんですねー、作業大変そう」と驚く委員さん。

ここで椎茸が生えるんだー!

ここで椎茸が生えるんだー!

「理想的な里山は杉の間隔もきちんと管理して光が適度に入り明るく、野生生物とお互いに姿が見えるからここまで出てこなくなる。クマと鉢合わせなんてこともないし、地域で資源が循環するのが理想だよね」と語る芳賀さんは地元の里山を大切に守る役割も担っています。

椎茸収穫のかわりに、里山の恵でおもてなし!

椎茸収穫のかわりに、里山の恵でおもてなし!

そんな里山の恵みのひとつ、昔ながらの柿をもいで食べたり、栗拾いを体験させてもらったり。「勝手になってるものだから、いくらでも持っていって笑」と、椎茸の収穫体験ができなかった分の芳賀さんからのおもてなしに、子供だけでなく大人も「柿、甘―い!」「これ、貴重な無農薬じゃないですかー!」「栗、大きい!」と夢中になって収穫していました。

椎茸づくしのご馳走だぁ

椎茸づくしのご馳走だぁ

さらに、貴重な原木椎茸試食のお楽しみが…!原木ならではの歯ごたえと香りに皆舌鼓。焼き椎茸、煮物、炊き込みご飯…子供たちがお代わりして食べる様子を嬉しそうに眺める芳賀さん、こんな交流がようやくできる幸せを双方でかみしめます。

次のお役目を待つ、引く手あまたなほだ木たち

次のお役目を待つ、引く手あまたなほだ木たち

今回印象に残ったのは、使い終わったほだ木の再利用の話。山のほだ木は5年、ハウスのほだ木は2年で椎茸が出てこなくなりますが、その後のほだ木は薪の燃料や、菌床のおがくずとして混ぜ込まれたり、土壌改良剤や家畜の床材になったりと、まだまだ使い道が。欲しい人がいっぱいいて順番待ちなんだとか。ここでも資源の循環が行われているそうです。素晴らしいですね!

いろいろなご苦労と努力を現場で聞き、味わうことですっかり原木椎茸と芳賀さんのファンになった泉B地区委員会。
「PBガイドブック作成がんばってくださいね」との芳賀さんのエールを受け、お礼を伝えて東和町を後にしました。感動と情報を忘れないうちにガイドブック作成に取り掛からねば…笑。

11/2のWa!わぁ祭りでまた芳賀さんにお会いできるのを楽しみにしています。芳賀さんとお手伝いいただいた皆様に心より感謝いたします。ありがとうございました!

(担当理事)