昨年の10月7日に始まったハマスの攻撃に対するイスラエルのパレスチナ侵攻は1年が過ぎてもなお激しさを増し、すでに5万人以上のパレスチナ人が犠牲になり、10万人以上が負傷、190万人以上が難民になるといった痛ましい事態となっています。
昨年の10月10日、あいコープでは、パレスチナのオリーブオイル生産者の支援団体UAWC(パレスチナ農業開発センター)のフアッド・アブセイフさんをお招きし学習会をする予定でしたが、直前のハマスによるイスラエル攻撃の影響でお会いすることはかないませんでした。
今回、1年を経てやっとフアッドさんにお会いすることができました。
戦禍の中、多くの農地が破壊されていること、それ以前からも日常的にイスラエル入植者による暴力やオリーブの木を焼かれる、切られるなどの被害を受けていること、それでもオリーブを命がけで育てていること、などをお聞きして胸を締め付けられるような思いでした。
収穫時期にイスラエルによる移動制限で畑に立ち入ることができず、昨年はオリープオイルにして1200t、金額にすると1000万ドル分もの収穫ができなかったそうです。
今回は、UAWCが設立した事業会社「マウント・オブ・グリーンオリーブ」からサイード・ジャナンさんもお越しくださり、農民協同組合を設立し、高品質なオリーブオイル生産のための研修を行ったり、フェアトレードによる販売で農家の収入の安定化するなどの取り組みについてお話しいただきました。
民衆交易でオリーブオイルを輸入販売しているオルタートレードジャパンの黒岩さんの通訳のもと、ニュースにはならない今のパレスチナの現状を聞くことで、遠い国の事じゃない、フアッドさんとサイードさんという大切な人がいる身近な国になったと感じます。
60人を超す参加者で会場は満席、オリーブオイルとみんなのi食パンを試食しながらの質疑応答の時間には、次々と手があがり時間が過ぎても質問は続きました。
私たちは何ができるか、の問いに「私たちの事を思ってくれている人がいることで勇気がもらえる。関心を持ち続けて欲しい」との回答がありました。
イスラエルの蛮行や国際法違反などを報道しない加害、無関心でいる加害。無意識のうちに加害者になっていることを胸に刻み、思いを寄せ続けていきたいと思います。
ファッドさんの所属するUAWCでは「ガザの飢餓を止めろキャンペーン」を行っています。是非ご協力ください。
「ガザの飢餓を止めろキャンペーン」を行っています。
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(担当理事)