活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

8/7 あいコープミートセンター開設記念行事【福岡伸一氏 講演会】

あいコープからプレゼント

あいコープからプレゼント

あいコープがこの秋スタートさせる食肉加工事業。その舞台となる「あいコープミートセンター」の設立を記念して、生物学者の福岡伸一教授(青山学院大学)による講演会を開催し、会場となった夢メッセみやぎには、あいコープ組合員、社会福祉法人みんなの輪職員など約200名が集いました。

お話をする福岡先生

お話をする福岡先生

福岡先生はまず、著書「沈黙の春」で有名な生物学者、レイチェル・カーソンのエピソードや、ご自身の子供時代の経験を題材に、環境を守り続けることの大切さをお話されました。レイチェル・カーソンは農薬などの化学物質が環境に影響を及ぼすことなどの啓蒙活動を続け、DDTの使用禁止を訴えた学者で、先生は、彼女を「女性ですが私のヒーローです」と表現されていました。

約200名の聴衆を前に講演

約200名の聴衆を前に講演

次いで話された狂牛病のお話。狂牛病が大問題になった時期、様々なシーンで食と命に関する話をする機会があったそうで、「BSEと表現してほしい」というメディアなどからの要望に対し、言葉で危機感を少なく見せるごまかしはしたくないと頑なに「狂牛病」という呼称を使い続けた…というエピソードはまさに、政治的な批判にも屈しなかったというレイチェル・カーソンに重なると感じるものでした。

生命は機械的なものではなく、食べたものの分子によって生き物の体のさまざまな器官が造られ、古くなれば壊され、また造られていく「流れ」であるという動的平衡の理論をわかりやすく解説していただき、あいコープの目指す資源が循環しながら続いていく安全な食と、それを生み出す農業、漁業、畜産業に多大な価値があると感じることもできました。

素晴らしいお話へのささやかなお礼として、あいコープから『PBあいシテル』の「小牛田の苺で作ったわ・は・わのジャム」と「趙さんの焼肉のたれ」を理事長の手からプレゼントさせていただき、講演会は幕となりました。終了後は先生の書籍を買い求める組合員が列を作り、希望する方には先生がサインを入れてくださいました。多くの方が話を聴き、書籍を手にし、命について学ぶ、記念行事として思い出に残る一日となりました。

サインにも応じて頂けました

サインにも応じて頂けました

多忙な先生にお越しいただけるピンポイントの日程だったため、お知らせから開催まであまり時間が取れませんでした。この機会を逃してしまったという組合員の皆様には申し訳ありませんでした。またコロナ禍ということで、開催方法には細心の注意を払い、感染対策を万全に開催しました。お集まりの皆様にはご不便をおかけしましたが、ご協力感謝いたします。ありがとうございました。

(担当理事)