しおさい地区委員会では毎年身近に咲く菜の花を持ち寄り、遺伝子組み換え(以下、GMナタネ)ナタネ調査を行っています。
あいコープで長年GM担当をしているT理事の手ほどきを受けながら、今年も簡易検査をしました。
準備したのは8検体。まずナタネの見分け方を教わりました。
ポイントは葉っぱの付き方でセイヨウナタネは完全に茎を覆わないそう。今回陽性を疑うべきはこのセイヨウナタネということで、1検体ずつ葉っぱの付き方に注目しました。
ギザギザしたカラシナ系のもの、ツヤのないもの、粉を拭いているようなものと様々で、しっかりした根っこも付いていました。
次はいよいよキットを使っての簡易検査です。葉っぱを1枚取り、精製水の入った小さな容器へ投入。つまようじのお尻で潰し緑茶のような色を出しました。
ここに試験紙を入れ、反応を待つこと数分。どれも1本線が見え、遺伝子組み換えは陰性と確認できました。
おまけとして、Tさんから陽性反応のナタネを見せていただきました。3月に石巻で発見したナタネだそうで遠目から見ても怪しいと感じたとのこと(経験ってすごい)。
本当は歓迎すべきでないのですが、普段なかなか見ることのないGMナタネを確認できたのは貴重でした。
除草剤をかけても枯れないように遺伝子操作されたナタネが広まってしまうのは自然界にとって不自然なこと。国のチェック体制では行き届かない場所を注視し、汚染の危険性を継続的に訴えることは大切だと改めて思いました。
地区委員からは、「GMナタネ調査の意義が分かった」「毎年繰り返すことで学びが深まる」と感想がありました。大事な地区委員会活動として今後も続けていきたいと思います。
(担当理事)