今年度、しおさい地区委員会では、あいコープPB(プライベートブランド)「みんなのi食パン」について学習しています。
「みんなのi食パン」は、職員やパン工房だけで開発された商品ではありません。
組合員によるパン開発プロジェクト「パンP」が立ち上がり、組合員が商品開発に深く関わって誕生した食パンです。
「どんな食パンなら毎日食べたい?」
「国産小麦でも、もっとしっとり、ふんわりした食パンにできないだろうか?」
そんなところから、小麦や米粉などの原材料や配合、食感、山型か角型か、何枚切りにするのか、そして商品名まで、組合員が職員や作り手と一緒になって考え、試食と話し合いを何度も重ねながら形にしていきました。
8月の定例会では、当時の商品開発を担当した吉武専務と、「パンP」のメンバーだったT理事から、「みんなのi食パン」が誕生するまでの道のりや、当時の思いについてお話を伺いました。
今回は、入協5年未満の若手職員で構成された「コアサイクルチーム」の皆さんも参加。昔の写真や資料を見ながら、開発当時の様子を一緒に振り返りました。

「みんなのi食パン」が誕生するまでのお話を聞く
お話を聞いて驚いたのは、食パンの商品開発の難しさです。
それまで丸パンなどを作っていたパン工房にとって、食パンはまた別の難しさがありました。
食パンは型の中で生地を大きく膨らませ、きれいな形に焼き上げなければなりません。
小麦の性質や水分量、発酵などのわずかな違いが、膨らみや食感に大きく影響します。
小麦の種類はもちろん、米粉の配合も10%から試し、少しずつ調整して最終的に5%に。バターや生イーストなどの原材料についても検討を重ねました。
さらに、「山型にする?角型にする?」というところから話し合ったそうです。
山型食パンは上にふんわり膨らませて焼くため、香ばしさや軽い食感が楽しめます。
一方、角型食パンは型にふたをして焼くことで水分が保たれ、しっとりとした食感になります。
毎日の食卓で食べてもらうパンとしてどちらがいいのか。何枚切りにするのか。組合員も一緒になって、試食と話し合いを何度も重ねました。
商品名も組合員から募集しました。
「みんなの食パン」「あいコープの食パン」など、たくさんのアイデアが寄せられ、そこから生まれたのが現在の「みんなのi食パン」です。
開発のお話の中で特に印象に残ったのが、「国産小麦だから仕方がない、という当たり前を疑った」という言葉でした。
そしてもう一つ、「何かあったら、まず組合員に聞く」というお話です。
組合員が実際に食べ、意見を出し、それを受け止め応えようとする職員・生産者の熱意。
その双方が何度も行き来しながら、一緒につくり上げていったのが「みんなのi食パン」でした。
普段何気なく食べている一枚の食パンですが、その背景には、たくさんの試行錯誤がありました。
「毎日食べるものだからこそ、安心できる原材料で、家族に食べさせたいと思えるものを。そして、もっとおいしいものを」という組合員の熱い思いと、その声を受け止め、なんとか形にしようと試行錯誤を重ねてきた職員や生産者の思い。
その積み重ねが、今の「みんなのi食パン」につながっていることを知ることができました。
また今回、コアサイクルチームの若手職員の皆さんと一緒に開発当時のお話を聞けたことで、商品だけではなく、組合員と職員が一緒になって商品をつくってきた「あいコープらしい商品づくり」も、次の世代へつながっていくように感じました。
9月には、実際にパン工房や製粉室などを見学する予定です。
今回聞いた開発のお話が、現在のパンづくりにどのようにつながっているのか。
しおさい地区では、これからも「みんなのi食パン」について楽しく、深く学んでいきたいと思います。
(担当理事)

