日本では栽培が認められていない遺伝子組み換えナタネ(以下GMナタネ)が、食用油・加工品の材料や家畜の飼料用として輸入されていて、輸送の途中でこぼれ落ちて自生しています。
ナタネはアブラナ科の植物と交雑しやすいので、自生を確認したら抜き取らないと、在来ナタネや大根・ブロッコリーなどと交雑し、遺伝子組み換え作物の遺伝子汚染が広がる可能性があります。
あいコープみやぎでは2007年から全国の生協などの様々な団体と共に、この調査活動に参加し、抜き取りを行っています。
仙台港調査は4/16、隊員お天気と風が心配でしたが、雨はパラパラ程度、風もそれほどでもなく、隊員さんたちの日頃の行いの賜物と感謝です。
仙台港にはハタザオガラシしか咲いていないのですが、最初に書いたように、ここに1本GMナタネが咲いてしまうと交雑が始まる可能性があるため「ないかな?ないよね」とパトロールします。
こぼれ落ちている飼料の状況も確認。以前除草剤散布の形跡もありましたが、今年は見られず一安心。健康被害が確認され、動植物への影響も大きく環境負荷の高い除草剤は、どこにも誰にも使ってほしくはないのです。
さて、セイヨウナタネが生えていないからとて、これで終わったのでは不完全燃焼というもの。
セイヨウナタネと在来ナタネの見分け方レクチャー用に大郷町で抜き取ってきた2検体と、仙台港のハタザオガラシの簡易検査をしました。

4/16仙台港にナタネ調査隊出動!
どれも陰性でよかったです。

線、出るかな?
4/12に石巻で確認されたラウンドアップ耐性ナタネの現物と二本線の出た検査キットを見て、GMナタネから始まって食の安全、食品表示のことなど熱く語り合いました。
このような調査がきっかけで関心が高まり、学び、自分にできることから動き始める。それこそが組合員活動の神髄です。

反応待ちの時間の情報交換も醍醐味
今回、仙台港の埠頭の先端まで公共交通とタクシーを使っても足を運んでくれた組合員さんがいたことに心から感謝です。
彼女曰く「好奇心が旺盛で、いろんなことを知りたかったんです」。そう!好奇心は関心の高さに繋がる良いきっかけとなります。
皆さんも是非「えっ?何それ」をスルーせず、ちょっと調べてみませんか?その一歩が仲間とつながることで、いずれ安全安心で平和な暮らしにつながるかもしれませんよ。
(担当理事)