活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

5/3 天童トライりんごオーナー活動「花摘み」

2013年、ネオニコチノイド系農薬不使用のりんごづくりを天童果実同志会(山形県天童市)とあいコープ組合員で「やってみっぺし!」と始まった「やっぺしりんご」。
近年の異常気象との闘いの中、紆余曲折ありつつも、オーナー活動という形を取り3年目の今年もチャレンジが始まっています。

今年度2回目の作業は、りんごの花を間引きする「花摘み」を行いました。

ぽかぽか陽気の下でお花見気分…

ぽかぽか陽気の下でお花見気分…

3月末に剪定作業を行った時には、まだ葉も花も出ていなかったりんごの木。
それから1か月余りがたち、春から夏に向かう園地には薄ピンク色の花が咲き乱れていました。

桜によく似たきれいな花ですが、りんごの収穫のためには、このタイミングで花を間引く必要があるそう。

まとまって咲いている花を、真ん中の一つだけを残して摘み取り、昨年伸びた新しい枝に付いている花やつぼみも全て取ってしまいます。

生産者の片桐道也さんの説明を真剣に聞く参加者

生産者の片桐道也さんの説明を真剣に聞く参加者

大人も子どもも無心になって花をプチプチ。

高い枝は脚立に上って、黙々と作業します

高い枝は脚立に上って、黙々と作業します

しかし、「取っても取っても減らない」…。
機械化できないこの作業は、プロでも1人あたり1日1本がせいぜいとのこと。

約30名で3本の木を1時間かけて作業した結果は…「まあまあすっきりしたかな?」
「でも上の方にはかなり残ってるね~」…
りんごづくりの苦労の一端を肌で感じた参加者達でした。

この作業の後、夏にかけて摘果(実の間引き)を2回行い、大きくて美味しいりんごの実に仕上げていきます。

また猛暑が予想される今年の夏。生産者からは「いつもより蜂が少ない、放してもいなくなってしまう」「カメムシの発生が多いかもしれない」という気になる言葉も。

気候の影響をもろに受ける減農薬での果樹生産は、環境変化のバロメーターです。
まんま通信の行間にある様々な課題に関心を持ち続けたいと思います。

「カブトムシの幼虫がいるよ!」園地の自然に親しむ子ども達

「カブトムシの幼虫がいるよ!」園地の自然に親しむ子ども達

(担当理事)