活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

1/12 フェアトレードチョコレート オンライン学習会

12月に行ったフェアトレード学習会「高い?安い?まんま通信のバナナ・エビ・オリーブオイル」に引き続き、オルター・トレード・ジャパン(ATJ)のカカオ担当・若井さんを講師にお招きして、第2弾「気になる!チョコレート~ATJフェアトレードチョコレートの意義と現在」をオンラインで開催。
パプアのチョコレートについて学習しました。

まずは基本のきから。
チョコレートの原料となるカカオの栽培や、チョコレートの製造方法、植民地支配や奴隷制と一体の商品作物としての歴史…などなど。一同「知らなかった!」のオンパレードです

学習会の様子

学習会の様子

そして話題はATJの”民衆交易”(ATJでは自社のフェアトレードの取り組みをこう呼んでいます)の一つ、インドネシア・パプア州のカカオ農場へ。
グローバル大企業によるプランテーション(大規模・単一栽培)ではなく、緑豊かな森の中にカカオの木が点々と生育しています。

豊かな森の土壌のおかげか、無農薬でも病虫害に悩まされることも少ないそうです。もちろん児童労働はありません。
ここの森は子どもたちにとって「仕事場」ではなく「遊び場」なのだそうです。

豊かな森は、子どもたちにとって「仕事場」ではなく「遊び場」です

豊かな森は、子どもたちにとって「仕事場」ではなく「遊び場」です

世界に目を向けてみると、現在全世界のカカオ生産量の半分以上をコートジボワールとガーナが占めていますが、この2か国だけでも220万人以上の18歳未満の子どもがカカオ農場で児童労働に携わっているそうです(2015年、米テュレーン大)。

「カカオ栽培を通して、生産者から搾取するのではなくともに豊かになる交易を」との志で2012年に始まったATJのカカオ交易。現地パートナーのカカオキタ社とともに、商品開発やカフェ開業、生産者への貯金プログラムの提供など、精力的に活動を展開している様子を聞くことができました。

パプアの生産者とATJ職員

パプアの生産者とATJ職員

◆参加者の感想(一部抜粋)◆
〇一般的に流通の過程で、どこで誰が作ったものかが解らない中、しっかりと顔の見える関係の中、適正な価格でチョコレート事業にも取り組まれていることが良く解りました。
〇チョコレートについて知らないことが多すぎで勉強になりました。パプア州産カカオ豆原料のチョコレート食べてひろめたいですね。豊かな自然の中で作り続けてほしいです。

まんま通信では「チョコラ・デ・パプア」(原料をパプアから輸入し日本で製造)や「パプアクラフトチョコレート」(こちらはインドネシアでチョコレートにまで加工しています!)などがバレンタイン時期などに限定で扱われます。
ATJ社ホームページhttps://altertrade.jp/cacaoでは、より詳しい情報を見ることができるので、ぜひ訪れてみてください。

(担当理事)