長野県塩尻市において6月17、18日の2日間で開催されたしゃぼん玉フォーラムに参加しました。
今回のテーマは「長野発 水物語!豊かな森が水を育てる」。
豊かな塩尻の大分水嶺を間近に感じながら、「命をつなぐ水を大切に。」という石けん運動の基礎を、全国から集まった参加の皆さんと共有出来ました。
京都大学の田中賢治さんによる講義「どうなる?水資源」がありました。
田中先生は、
『この先日本では、全体的な降水量はふえるものの、降雨、降雪のタイミングのズレなどにより水の逼迫度が上がっており、今の生活(ダムの使用方法)、農作物生産(灌漑方法)を続けていく事は難しくなる。
今後様々な見直しが必要になるかもしれないが、化石燃料の使用を見直し、地表にある再生可能なエネルギーにシフトするのと同じように、化石水(昔涵養した、現在は深層に眠っている水)を利用するのはやめるべき。
水もエネルギーも、再生可能な範囲で使える範囲で使うこと、そしてそれらを大切に使うこと、使いすぎないことを大切にしてほしい。』
とおっしゃいました。
田中准教授の基調講演
また、林野庁の高木美貴さんによる「その木、どこの木?」という講演もありました。身近な「木づかい」から森を考えようと、日本の森林の変遷と国産の木が豊富なのにもかかわらず、輸入が7割もある事などお話し下さいました。
森林の多面的機能を保持し、林業を成長産業化することで地域創生が可能だと訴える高木氏
各団体の活動紹介ブースも充実していました。
各学校では手洗い洗剤に何を使用しているか、それはなぜかを聞き取った調査結果
埼玉県が作成した香料に関するポスター
翌日のオプション「太古の森のトレッキング」では、熊対策で鈴を鳴らしながら、森林浴と澄んだ透明な源水に触れる事が出来ました。
森林浴
鈴を鳴らして熊対策
澄んだ透明な源水
全国から集まった皆さんとも交流出来て、石けん運動の輪が広がったフォーラムでした。
しゃぼん玉フォーラムについては、6/27の石けん環境委員会オープン定例会「石けんおはなしカフェ」でも、簡単にご報告させていただきます。
(担当理事)