活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

あいちゃん牧場の今~豚舎を改造中!

あいちゃん牧場の今を報告します(^o^)

一般的な養豚場では、豚はコンクリートの上で飼われており、本来豚が大好きな、穴を掘ったり寝転んで遊ぶことが出来ない状態です。これは、豚舎を水洗いするとか、糞尿を流すのに適しているからですが、飼う側の人間の都合であって、豚本来の「住まい」ではありません。

これに対して、あいちゃん牧場の豚舎では、おがくずや豚の糞などで作る堆肥を敷いた「バイオベッド」と呼ばれる、土の上で肥育しています。

※バイオベッドは、糞尿が微生物の力で発酵処理され、臭気などを抑制する効果もあります。バイオベッドに関しては、過去の記事「豚肉について学ぶ-[第一弾]あいちゃん牧場と日向養豚」が参考になります。

アニマルウエルフェア(動物福祉)の観点からみれば、土の上で飼うことが望ましく、あいちゃん牧場ではそれに近い環境を作ろうとしています。

バイオベッドは、糞尿がうまく処理出来ることがキーポイントになります。
うまくいかないと、不衛生になり、かえって健康を害することになってしまうのです!

堆肥を60センチ以上敷いて、豚舎のなかで糞尿を発酵させることが重要です。
そのためには、完熟した堆肥を使用すること、水が入らないこと、密飼いをしないこと等々が必要になります。

あいちゃん牧場の豚舎では、一部、雨水や飲料水が豚舎の中に入ってきてしまう構造がありました。
それを改善するため、昨年秋から豚舎改造を行ってきています。

改造した豚舎に子豚を導入
これは、改造した豚舎に2月12日に子豚を導入した写真です。
堆肥の上に稲わらを敷いています。
右側の飼料箱も多く設置して、一斉にエサを食べられるようにしています。
また、約50坪に25頭入れています。2坪に1頭の計算です。一般的な養豚場では、通常同じ2坪に4~6頭入れますので、あいちゃん牧場の豚はゆったり過ごせることがわかります。

豚舎が1棟、雪で半壊しました!
豚舎が1棟、雪で半壊しました!

2月15日の大雪で、5棟ある豚舎のうち、一番大きな豚舎が雪の重みで半分つぶれてしまいました(>o<)

豚は何とか無事でした。
豚はいったん片側(写真左側)に避難させ、その後22日も大雪の予報があったため、早目に出荷しました。

つぶれてしまった豚舎はもう使うことが出来ないので、当面は4棟で肥育します。