活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

11/5 大郷無農薬交流田 脱穀・籾摺り

大郷での今年の活動も今日が最終回。紅葉と冷たくなってきた風も相まって、ちょっぴりセンチメンタルな気持ちです。
5月の田植えから10家族が参加して育て、前回収穫し干していた稲を、脱穀マシン「ハーベスター」にかけて「籾(もみ)」にします。

大郷みどり会の西塚忠元さんから、農機具の歴史話を少し聞かせてもらいました。
稲を刈り、束ねることまでができる(脱穀まではできない)刈取り機「バインダー」に脱穀機「ハーベスター」を組み合わせた「コンバイン」が登場した時、なんて画期的なものができたんだと驚いたそうです。

ハーベスターの仕組みについて教えてもらう参加者

ハーベスターの仕組みについて教えてもらう参加者

私たちは交流田で、手で苗を植え、手で稲を刈りました。この労力を少しでも軽減しようと、農機具も進化してきたんだな…と、今さらですが思いました。

さて、前回の稲刈りで棒がけして干した稲。2週間かけ、自然の力で乾燥させてきました。

棒掛けして乾燥させた稲を運ぶ

棒掛けして乾燥させた稲を運ぶ

これをみんなでハーベスターまで運びます。子どもも大人も、あぜ道に並び、バケツリレーのようにしてせっせと運搬。ハーベスターは手を巻き込まれたりすると危険なので、作業は慣れている大郷みどり会の若手生産者が
手際よくやってくれました。

バケツリレーのように協力して稲を運ぶ

バケツリレーのように協力して稲を運ぶ

稲の束から粒になったお米。まだ殻がついていますが、だいぶ「ご飯」がイメージできるようになりました。袋いっぱいの籾をトラックに積んだら、籾摺りをするためライスセンターへ移動です。

ライスセンターでは、大型の乾燥機や精米機、米を保管する冷蔵室などを見学し、生産者から消費者へとお米が届くまでにどんなことが行われているのかを説明してもらい、その手間を知ることができました。
私たちの交流田のお米は、籾摺り機に掛けられ、いよいよ「籾」から「玄米」へと姿を変えました!ああやっと、食べられる形になりました!

籾摺り機から玄米が排出される様子を、スマホで一生懸命動画撮影する子、我が子に「ご飯はこうやってできるんだね!」と興奮気味に見せてあげるお母さん、「早く食べたいな」という女の子…みんなそれぞれに1年間の
稲作の集大成を嚙み締めている様子でした。

年間通して仲良くなった参加者家族

年間通して仲良くなった参加者家族

精米が終わったら、参加者の元へ届けられる予定です。1年を振り返りながら、ツヤツヤのご飯を頬張る日まであと少しです。

脱穀を終えた稲わら

脱穀を終えた稲わら

ちなみに、脱穀を終えた稲わらは、あいコープのお祭り「Wa!わぁ祭り2022」のイベントで、縄を作る体験の材料として活用されます。

豊作に感謝

豊作に感謝

参加された皆さん、1年間お疲れ様でした。「色んなことが知れた」「本当に楽しかった」と言ってもらえるのは、生産者さんにとっても、きっと何よりの喜びです。

(担当理事)