活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

あいちゃん牧場の放射能汚染は?

 汚染された稲わらを与えられた牛から、大量のセシウムが検査されて大きな騒ぎになっています。後から発表されたデータによれば宮城県北も放射能を含んだ雲が女川付近から一関方面に流れたことが分かりました。そのため、県北で3月11日以降に田んぼから集められた稲わらからセシウムが濃縮されて検出されています。

 あいちゃん牧場も県北の田尻地区にあり、汚染が心配されます。

 あいちゃん牧場の向かいのある高橋さんの[放牧豚]を調べたところ、5月初めにセシウム137が11Bq/kg検出されましたが、その後7月の検査では検出されませんでした(検出限界5Bq/kg)。
(稲わらと牧草は、豚の餌ではありません。配合飼料を食べています。)

 あいちゃん牧場では、育成中の親子は放牧しており、肥育中の牛についても適宜、運動場に出しています。
 あいちゃん牧場では、[牛]に、稲わらと牧草と配合飼料を与えています。稲わらも牧草も昨年秋に収穫したものです。稲わらはラップをしないでロールのままハウスのなかに保管しております。また、牧草は、ラップして外で保管しております。配合飼料は保管施設に入れその都度、出して与えています。


★下の写真を見て、「空間線量計で安全を確かめているのか?」というお問い合わせがありました。
 上の文章を読んでいただくと分かりますが、事故当時野積みしていた飼料はあたえておらず、「本当に野積みの飼料ではないことを再度確認」するため、「簡易的にまわりの空間線量と比較した」という写真です。空間線量計で飼料の安全を確認している訳ではありません。ちなみに、事故当時野積みしていた場合は、この空間線量計でも高い値が出て、「何ベクレル」までは分かりませんが、「汚染されているかどうか」は判断できます。
 また、肉は出荷前に精密検査しています。


 7月15日に再度、写真のように線量計で簡易検査しました。
飼料:放射能測定結果1飼料:放射能測定結果2
 (↑飼料の測定結果)
地面:放射能測定結果

 (←地面の測定結果)
 飼料は、線量計での検査では0.04から0.09マイクロシーベルト/hで問題がありません。しかし、地面では0.1から0.13位と高くなっています。

 いずれにしても体内蓄積が心配されるので肉の検査を必ず行ってから供給します

 それにしても爆発後、「放射性物質は出ていない、原子炉は破損されていない」と真実を隠し、対応策を取らなかった政府と東電のデタラメの責任を、生産者が取らされることは絶対に許されることではありません。

 宮城県の生協あいコープみやぎ(仙台市宮城野区日の出町)では、放射能自主測定活動をおこなっており、結果を全て公開しています。
 ■あいコープみやぎの放射能自主測定活動