活動報告ブログ いきいき!産地つうしん | あいコープみやぎ

9/18 天童りんご園地バスツアー開催

新型コロナの影響で開催を見合わせていた天童のりんご園地バスツアーが4年ぶりに開催されました。

今年のツアーがこれまでと違うのは、あいコープ組合員の「オーナー園地」の見学があること。2013年からネオニコチノイド系農薬不使用にチャレンジを続ける天童果実同志会ですが、昨今の異常気象も相まって、ネオニコを使わざるを得ない年が続いています。

そんな中でもネオニコ不使用の灯を消さないために、約200名の組合員がオーナーとなり産地を支えています。オーナーの中でも10家族30名の方が、定期的に山形県天童市の園地まで通い、生産者指導の下でネオニコ不使用のりんごの世話をしているのです。

バスツアー参加者がまず訪れたのはそのオーナー園地。一足先に集合したオーナーの皆さんが、りんごの色づきのために葉を摘む作業をしていました。

オーナーの木の葉摘み作業

オーナーの木の葉摘み作業

当日は35度の猛暑。園地にいるだけで汗が吹き出します。この暑さと夜間の涼しさで「果物の名産地」となっていたはずの天童ですが、今年は夜間になっても暑さが引かないのが生産者の悩みの一つです。園地では通常起こり得る虫の被害や病気の他に、日焼けで傷ついてしまったりんごや、そのせいで輪紋病という病気になってしまった実を見せてもらいました。

日焼けしてしまった実と輪紋病

日焼けしてしまった実と輪紋病

今回はオーナーの作業にバスツアー参加者も合流です。…と言っても、作業は「シール貼り」。オーナー園地のりんご約70個にあいコープのプライベートブランド「あいシテル」マークの遮光シールを貼り、寿りんごのように模様を浮き上がらせる計画です。このシール貼りを、小さな子どもから大人までみんなで行いました。

バスツアー参加の子も、肩車でシール貼りのお手伝い

バスツアー参加の子も、肩車でシール貼りのお手伝い

りんごがうまく色付けば、マークがつくかな?乞うご期待!

シールの貼られたりんご

シールの貼られたりんご

作業の後は全員で紅玉やラ・フランスの園地を歩いて見学しました。

生産者の説明を聞く

生産者の説明を聞く

生産者さんに説明してもらいながら、青空の下歩きましたが、あまりの暑さに短時間で切り上げて、質問はこの後の昼食交流会に持ち越しです。

園地近くの公民館では、天童果実同志会婦人部の皆さんが、あいコープの産直牛で山形風芋煮を作ってくれていました。

産直牛入り山形芋煮

産直牛入り山形芋煮

テーブルの上にはもぎたてのフルーツや地元のお漬物も。一同お腹いっぱいいただき、ようやく落ち着いて生産者と交流ができました。あちこちから笑い声が飛び交い、組合員と生産者がかなり近づけた実感がありました。

生産者の奥様による昆虫観察会

生産者の奥様による昆虫観察会

生産者の奥様の一人が、無類の昆虫好き。別室で始まったのは昆虫観察会です。カマキリやカブトムシの幼虫など、色々な虫をルーペで観察したり触ってみたり。子ども達は興味津々で虫を観察し、よい経験になったことでしょう。そしてこれから訪れるりんごの季節、天童の園地の風景を思い出しながら食べることでしょう。

全員で集合写真

全員で集合写真

あいコープでは、産地に組合員が足を運ぶ機会をたくさん作りたいと思っています。自分たちが食べるものを理解するには、現場に行くのが一番手っ取り早いうえに「確か」なのです。これからもこのようなツアーを続けていきます。また、地区委員活動に参加すると、工場見学などにも行く事ができます。組合員の皆さんの積極的なご参加をお待ちしています。

(担当理事)