山形県の南部に位置した置賜地域は、東に奥羽山脈・南に吾妻山・西に飯豊山と美しい山々に囲まれた「まほろばの里」と呼ばれる歴史と伝統の豊かな所です。広大な盆地で、豪雪地帯でもあります。自然豊かな山々からの豊富な雪解け水は、ミネラルをたっぷりと含んだ水となり、美味しい農畜産物の生産に適した地域となっています。
ここでは、豊かな自然を利用し、稲作を主体に果樹・野菜・畜産の複合経営を営んでいます。
米沢郷牧場は、有畜複合経営(有機農業)で農民の自立と安全で美味しい農畜産物の生産を目指し1978年に旗揚げしました。現在は、ファーマーズ・クラブ赤とんぼとのグループで、BMW技術※を利用しながら、土・水・大気そして微生物の間の自然の物質循環を最大限に活用し、地域的に自然(資源)循環農業を実践しています。
※BMW技術とは地域生態系における自然浄化作用の仕組みに学び、バクテリア(B)、ミネラル(M)、水(W)の力を借りて、自然環境を保全する技術です。
肉用鶏の飼育方法は、1980年に無薬で実験生産を開始した時から解放鶏舎で行い、坪当たりの羽数を抑え、飼育日令を長くしています。BMW技術での飲水の改善、非遺伝子組み換えやポストハーベストフリー(収穫後の農薬不使用)の飼料原料を使用、そして、全飼育期間を通して抗生物質・合成抗菌剤などの投与をしていません。効率よりも鶏の健康を一番に考えています。また、味の追求は勿論、飼料自給率向上を目指す取組みとして、輸入穀物(トウモロコシ)の代替に米を配合した「こめ鶏」の実績を重ねてきています。
今後、更なる自給率向上を目指し、地域の飼料米生産の拡充と未利用資源の飼料化にも取り組んでいきます。国産飼料原料99%で飼育した「こめっこ鶏」は味の追求も併せた「耕・畜・消連携」の賜物です。また、アニマルウェルフェア(2014年認証取得)等も考慮し「日本型循環畜産」のレベルアップを目指していきます。
稲作では、堆肥化された鶏糞(コンポスト)を活用し、環境負荷を減らすJAS有機栽培や無農薬・無化学肥料栽培、減農薬・減化学肥料栽培を手掛けて、食味・品質共に良い農産物作りに努めています。また、地元の風土に適したもち米「ヒメノモチ」を栽培し、自社で加工製造を行っています。美味しさと安全性を確認しながら、安心して食べて頂けるお餅を製造しています。
果物はさくらんぼ・ぶどう・洋なし・りんごを。野菜はほうれん草・アスパラ・ミニトマト・モロヘイヤ・きゅうり・枝豆・食用菊など多種多様な農産物を栽培しています。昼夜の寒暖の差がはっきりしているので、甘みのある美味しい農産物を育てることが出来ます。また、除草剤は使用せず、農薬の使用も最小限に抑えながら、毎年の土壌分析を基に微生物が活動できる土作りをしっかりと行っています。生産者の技術(理念)のレベルアップを図りながら、安心して食べて頂けるよう日々努力しています。
私たちは、「技術」…若手を中心として活動している技術開発や、「交流」…田んぼの生き物観察会など自然や食を通しての交流事業を大切にしています。また、会員農家の集いである女性交流会での味噌作りや焼き肉のタレ作りなど、安全で美味しい農畜産物をお届すると同時に、「元気な産地情報」を発信しています。
米沢郷牧場グループ
株式会社 米沢郷牧場
山形県東置賜郡高畠町大字一本柳2714
(有)七ヶ宿中央リムジン牧場
有限会社 ファーマーズ・クラブ赤とんぼ
山形県東置賜郡川西町大字洲島5760
有限会社 東北自然学研究所
主な生産品
鶏肉、米、野菜、果樹(さくらんぼ、ぶどう、りんご、洋なし)、加工品(もち)
提携商品
鶏肉、米、アスパラ、ミニトマト、秘伝豆、食用菊、加工品(もち)